【ＫＯＵ流】演出された自由―反ワクチン層を包み込んだ認知戦の構造
人は、誰かの演出によって
思考の場所ごと移動させられることが
あります。
たとえば、
「テレビは嘘をつく」
という言葉を聞いたとき
その瞬間に臨場感空間が切り替わります。
でも、そこで終わらず
「だからネットには真実がある」と
次の場所に移されたなら
その空間もまた、
誰かが設計したものかもしれません。
これはトランスを深めていく
洗脳の常とう手段です。
コロナ禍の最中、
ワクチンに不信を抱いた人たちは、
別の「正しさ」へと向かいました。
そこに、医師の顔をした発信者が立ち
動画やSNSで熱心にこう言います。
・イベルメクチンは、命を守ります
・日本では認可されていませんが、実は…
・これを伝えるとBANされるかもしれません
この語り口を、どう感じますか？
わたしは、
それを「疑似的な反権威」として
受け取りました。
つまり「体制側ではない」という
ポジションをとることで
逆に絶対的な信頼を獲得していく構造です。
この構造を見抜けないと、
「善意に見える誰か」によって、
空間の支配権をそっと奪われてしまいます。
重要なのは、その医師や発信者が
善か悪かではありません。
そうではなく、
彼らが担っていた役割が
どの位置から何を届ける設計だったのか
という認知構造の話です。
たとえば、
撤回されたイベルメクチンの論文が
いくつもあります。
・エジプトのElgazzar論文
・アルゼンチンの予防試験
けれど、それらが拡散された当時、
多くの人がこう語っていました。
・現場の医師が使っているなら信用できる
・隠されている＝本物の証拠
まるで、流通制限が
真実の証明になるかのようにです。
このロジックを
私は「逆説型信仰」と呼んでいます。
普通なら、安全性が証明されているから安心
でも、
この場合は、排除されているからこそ本物。
こうして、合理的な判断のはずが、
見えない設計の上に築かれていく。
そしてその設計は
味方の顔をした誰かが作っていたとしたら。
これはもう、単なる間違いではなく、
意図された認知戦と呼ぶべきものです。
テレビが入口であるなら、
SNSは出口なのか？
NO！です。
そこにもまた、別の罠が待っています。
しかもその罠は、
「自分で選んだと思えるように」
とても丁寧にデザインされていたのです。
結界の決壊による呪いは
まさしくこの構造です。
イベルメクチン
というラベルを外したとしても、
私たちはこれから先も、
同じ構造を何度も見ることになるでしょう。
そのとき、誰が演出した空間なのか
に気づけるかどうか。
それが、人の判断を守るということです。
過去のメルマガで
理論や伝授を無償で提供することを
繰り返す人の話をしたことがありました。
これも小規模ではありますが同じ構造です。
有償は悪
無償は善
本当にそうでしょうか？
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