【ＫＯＵ流】その一歩が、仲間を生む。そして破壊者を選別する。
お金とは、その人の意思が
現実に残した痕跡です。
言い換えれば、
「自分が本当にそこにいた」と
臨場感空間に刻む証です。
だからこそ、
お金が発生する場には、重みがあります。
単なる対価ではなく
構造を成立させるための
錨のようなものですね。
この錨があるからこそ、
技術は定着し、関係は続き
未来が開いていきます。
けれど、現代にはこの錨を持たずに、
変化の船に乗り込もうとする人がいます。
技術だけを抜き取り、言葉だけを模倣し、
学んだつもりになって去っていく。
その振る舞いは、
本人すら気づかないうちに
構造の破壊者になっていきます。
なぜなら
何も支払わずに得たものは
その人の中に重力を生まないからです。
軽く手に入れたものは、
軽く扱われ、軽く忘れられ、
やがて「なぜ自分は変われないのか」と
自分を疑い始めます。
でも、それは
才能がないからではありません。
場に対して重みを与えなかったからです。
私たちが提供しているのは、
ただの知識や気功技術ではありません。
それは、変化の内部に入るための扉です。
一見、この扉は、
誰にでも開かれているように見えます。
けれど、実際には
「自分で鍵を作った者」にしか開きません。
鍵とは、エネルギー。
それを注ぐ行為そのものが
構造の内側へと入る許可証なんです。
だからこそ、
支払わずに中へ入ってこようとする者は、
扉を叩いているつもりで、
構造を壊しているんですね。
しかも、自分が壊していることに
気づきません。
だから、その行為は、
本人の未来までも壊してしまうのです。
構造とは、見えないけれど極めて繊細で
そして精密なものです。
対価を払わず、
ただ教えてほしいという態度は、
臨場感空間に波紋を起こし
その場、全体を崩します。
私たちは、
早くたどり着いた観光客として
新しい仲間を迎えます。
やってあげるのではなく、
一緒に歩く仲間として接します。
先に少しだけ見えた景色を、
後から来た人に優しく語り、
次はその人が別の誰かを迎える。
それが、構造です。
それが、継承です。
そしてその循環に参加できるのは、
「何かを差し出した者」だけなのです。
支払ったものに、宿る重さ。
その重さが、臨場感となり
言葉を超えて伝染していく。
だから、私たちの仕事は
技術を渡すことではありません。
臨場感を、伝染させること。
焚き火を囲みながら、
「気功って、ほんとすごいんだよ」
と語るように。
「これで人生が変わった」と
笑えるように。
そんな未来を、誰よりも先に
見に行く者でありたいのです。
どうか忘れないでください。
重さを支払わない者は
構造の中に入れません。
そして、何をやってもうまくいきません。
逆に、自ら選び、差し出し
関わった者だけが、
この空間の本当の力を手にしていきます。
仲間とは、そうして現れるものです。
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