頭の良い人が落ちる落とし穴
頭が良い人は上手にまとめます。
それが思わぬ副作用を招くのです……。
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エンジニアライターの
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Vol.0271 2021.7.14
発行者:蔵本貴文(くらもとたかふみ)
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仕事をしていると、
「文章は簡潔に」と
良く言われると思います。
確かに「情報を伝える」用途では、
短く簡潔な方が適切かもしれません。
しかし、いつでも簡潔な方が良い、と
考えていてはいけません。
というのも、文章を書く時には、
「人に行動を促す」ことが
必要なケースが多いからです。
そして、人に動いてもらうためには、
「その人の感情を動かす」
ことが必要になります。
そして感情を動かすためには、
最低限必要な分量があります。
それに満たないと、
人の感情は揺れません。
たとえば、一本の映画を10分程度に
再編集した「ファスト映画」が
出回っていますよね。
確かにこれでストーリは
十分把握できて、
雑談の話題にすることくらいは
できるようになるのでしょう。
しかし、その映画で感動するか
というとそうではありません。
なぜでしょうか?
ここで主人公の微妙な感情を
理解することができないとか、
世界観がつかめないとか、
いろいろ理由を考える人がいます。
しかし、結局のところ、
単純に「時間」が足りない、
という要素が一番大きいのです。
そして、映画やドラマが2時間程度
であることには意味があります。
人の集中力が続く時間、
というだけでもありません。
ある種の感動をえるためには、
単純にこの程度の時間が必要、
という要素が大きいのです。
枯れ木も山の賑わいとも言いますが、
それが思ったより、決定的な
役割を担っていたりするのです。
もちろん、つまらなくて
読むことを止められてはいけないので、
読者の興味が続く文章であることが
前提にはなりますが……。
もちろんこれは文章でも同じです。
読み手の感情を動かすためには、
ある一定の量は必要になります。
ですから、ある文章を
しっかり要約できたとしても、
分量が必要量に足りていなければ、
人を動かす力は大幅に落ちている、
ということは認識しておきましょう。
特に頭の良い人は、
簡潔さを求めすぎる傾向があります。
だから、人の心を動かせないのです。
科学者や法律家などの専門家が
冷たい印象を受けるのも、
簡潔さが原因なのかもしれません。
頭の良い人が陥りやすいワナです。
●●今日のポイント●●-----------------
人の感情を動かすためには、
最低限必要な「量」がある。
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