時には「ごまかし」も必要です
省く力、隠す力、ごまかす力。
それが必要になることもあります。
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エンジニアライターの
「書いて人生を変える」メルマガ
Vol.0283 2021.8.11
発行者:蔵本貴文(くらもとたかふみ)
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こんにちは。
エンジニアライターの蔵本です。
今、科学技術系のライティングの仕事を
数件同時に進めています。
それで思うのですが、やっぱり
伝えられないことってあるのです。
例えば「微積分」を説明するといっても、
それが2000字とかの文章だけで、
理解できるなんてあり得ません。
高校生とか、結構頭の良い人が、
数ヶ月勉強してもわからない、
そんなことを「簡単に」理解するなんて、
もともと無理があることなのです。
例えば、掛け算や割り算を知らない
小学校の低学年の生徒に分数を教える、
これは極めて難しいということが
理解してもらえると思います。
科学技術系の話には、
結構これに近い無茶ぶりが
あったりするのです。
しかし、何かは伝えなければいけない。
そこで考えるのは何かを省くことです。
例えば、微分積分を説明する時、
私が良く使う話は、
「微分は割り算、積分は掛け算」
という話です。
もちろん、厳密にいえば、
これは正しくはありません。
しかし、この説明で30%くらいは
微積分を理解することができます。
全く何も分からない(0%)よりは、
30%分かるようになることは、
大きな進歩だと思います。
たとえ厳密ではなくても
何かを知って、進歩してもらう事、
これが書き手に課された使命だと
考えているのです。
そして、そんなごまかすような
伝え方をせざるを得ない時、
読者がそこで引っかからない
工夫が必要です。
この場合は読者が、
「ここおかしいな」と感じると
ダメなのです。
厳密には論理が繋がっていなくても、
それを感じさせず、自然な感覚で
理解してもらうことが大事です。
もう一つ大事なことは、
ごまかすといっても間違えたことを
明示してしまってはいけません。
それは将来、その人が本格的に学ぶ時
障害になってしまう可能性があるのです。
そんなことを考えながら、
難しいところをごかましながら、
うまく全体像をつかんでもらう。
そんな文章を目的としているのです。
もちろん、そんな文章を書くためには、
書き手は全てを理解している
必要があります。
そうでないと、どこがコアなのか、
どこはごまかして良いか、
判断できませんから。
とにかく、科学技術の世界には、
「全ては厳密でなければならない」
という人間が多いものです。
しかし、ある程度はあきらめて、
どこまで伝えられるのか判断する、
ライターにはそんな力が
求められていると思います。
●●今日のポイント●●-----------------
どうしても伝えられないことはある。
そんな時、ごまかす力も必要となる。
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