俺ってこんなことを考えていたんだ
そんな言葉が出てきた理由とは?
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エンジニアライターの
「書いて人生を変える」メルマガ
Vol.0342 2021.12.29
発行者:蔵本貴文(くらもとたかふみ)
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こんにちは。
エンジニアライターの蔵本です。
私はブックライター、
つまり、著者の代わりに本を書く
仕事をしています。
とはいえ、コンテンツは著者のものです。
2時間ほどのヒアリングを数回、
その内容を書いていくわけです。
ですから、私の仕事は、
著者が言ったことを並べて整えるだけ。
そこに自分の意思は入りません。
ですから、著者はあくまで
著者さんなのですね。
そして、先日ある著者さんから、
私の書いた原稿を読んだ後に、
こんなことを言われました。
「俺って、こんなことを考えてたんだ」
その著者さんにとっては、
何か新しい発見があったようです。
しかし、その言葉はご自身のもの、
私はそれを並べて整えただけです。
つまり、自分の言葉なのに、
それが何なのか認識していない
というわけなのです。
そこで気づいたことがあります。
よく、自分のことは
自分が一番わからないといいます。
コーチやコンサルをして、
クライアントに適切な
アドバイスができるのに、
自分はダメという話はよく聞きます。
だから、コンサルもコンサルを
つけていることが多いです。
なぜ、そうなってしまうのか?
それは自分は主観ですから、
客観的な言葉に落としにくい
ということなのでしょう。
自分の感情や思考は頭の中で
行われてしまうので、
言葉として残す必要がありません。
一方、他人の場合、感じたことを
一度、客観的に言語化しないと、
分析も伝えることもできません。
ですから、自分の考えを
私のフィルターを通って見せられると
「俺って、こんなことを考えてたんだ」
ということになるのでしょう。
つまり、ライターに本を書いて
もらうことは、
自分の思考を整理する、
とても良い機会になるのです。
言葉になりにくいことを
言葉にしておけば、
人に伝えやすくなりますし、
さらに考えを深める土台になります。
そんな観点でも、
出版には力がありますね。
●●今日のポイント●●-----------------
自分の考えを客観的に言語化できる。
それもライターが書く出版のメリット。
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