消えるしかない
社会の発展には必要不可欠です。
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エンジニアライターの
「書いて人生を変える」メルマガ
Vol.0445 2022.8.31
発行者:蔵本貴文(くらもとたかふみ)
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こんにちは。
エンジニアライターの蔵本です。
「最近の学生は利益を出すことより
社会貢献のことばかり言って」
ある会社で採用の面接を
担当されている方が
こんなことを言っていました。
私としては、確かにこの人が
言っていることは理解しますが、
「人はそれぞれで良いのでは」
という態度です。
でも、実は若者の方が
正しいことはわかっています。
世の中はこんな風に
変わってきたと思うのです。
私は2000年の入社で、
ちょうど就職氷河期の時代です。
このころ学生の心境に
明らかな変化がありました。
つまり、会社や社会が信用
ならないことがわかったので、
組織のためというより、
自分自身のキャリアや可能性を
追求しようと変わったのです。
ですから、私も配属された場所が
自分の理想と違ったため、
1年と少しで社内公募制度を使い
他の部署に異動しました。
しかし、当時これを苦々しく
思う人も多かったようです。
「自分のキャリアよりも
組織の意志を優先すべきだ」と。
それから20年たって、
明らかに空気は変わりました。
組織の都合よりも、
個人のキャリアを優先する
社会になっています。
当時の私の行動は、
今なら当たり前でしょう。
転職も当たり前ですし。
社会は良い方向に
進化したのです。
だから、冒頭のお話も
同じことが起きると思います。
つまり、個社の利益よりも、
社会の利益を優先する方が
当たり前の世の中です。
いつかそれが当たり前に
なることでしょう。
単純な話、そちらの方が、
「理想」に近いですからね。
ただ、私はそんな考えに、
理解はしますが共感はできません。
心から受けいれることは、
できないのです。
やっぱり利益があっての、
社会貢献じゃないのかと……。
人生のある時期に、
根本的な価値観が作られて
しまっているのです。
じゃあ、どうすれば良いか。
結局、若い人に道を譲り、
自分は消えるしかありません。
そうやって、社会は良い方に
進化していくのです。
つまり、社会の進化のためには
前世代が「死ぬ」ことが
必要になるわけなのです。
これが社会や組織の本質ですね。
●●今日のポイント●●-----------------
社会が理想に近づくためには、
前世代の死が不可欠である。
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