現役エンジニアのライター、エンジニアライターのメルマガです。 私は「書く」ことによって、人生を変えてきました。 メモ、ブログ、本、SNS……。 「書く」ことには、人生を変えるパワーがあります。 「読む」ことや「書く」ことが好きな人にお勧めのメルマガです。

　文章に難しいことを書いていても、
　賢いと思われるわけではありません。

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　Vol.0527 2023.3.10

　発行者：蔵本貴文（くらもとたかふみ）
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こんにちは。
エンジニアライターの蔵本です。


本を書く人は知性が高い人でしょう。
だから、それを誇示するために
あえて難しいことを書く人もいます。

例えば、校正時にわかりにくい言葉を
わかりやすい言葉に置き換えます。

それなのに、
「これでは簡単すぎてバカにされる」と
わざわざ難しいカタカナ語に
戻す人もいるようです。


しかし、使っている言葉が
難しいからといって、
賢いと思われるわけではありません。

会社や組織の中で、
やたら難しい言葉を使うけど、
「この人、わかってないな……」
と感じる人の一人や二人、
思い当たるのではないでしょうか？


となると、賢い文章、
つまり知性を感じる文章とは何か？

その本質はメタ認知ができているか？
ということにつながります。


メタ認知とは簡単に言うと
自分を客観視できるか？
多面的に見ることができるか？
ということにつながります。

少し難しくなったので例を出します。

例えば、あるサラリーマンが、
会社でリストラ宣言を受けたとします。

そんな時に、
「俺は会社のために働いてきて
　実績も出しているのに、
　会社の人間はバカだ！」
と自分の感情だけで文章を書く、
これがあまり賢くない文章です。


これが、賢い文章になってくると、
色々な立場でリストラを論じます。

その人の上司、上司の上司
会社の人事部、もっと上の経営者
同僚、先輩、後輩
自分の親、配偶者、子ども……。

このように様々な視点で
主張を展開できていると、
そこに知性を感じます。

「この人は様々な立場を
　理解できる人なのだな」
と、読み手が感じるわけです。


例えば、弁護士や医者など専門職で、
ものすごく頭が良いはずなのに、
なぜかそう見えない人がいます。

その多くの理由は一方的な視点で
話しているからです。


また、ルール違反をしてしまって、
世間から猛烈に叩かれる人を
最近よく見ます。

でも「盗人にも三分の理」です。
その理を考慮する人の言葉に
人は知性を感じるのです


良識ある人の支持を得たければ、
物事は多面的に書くようにしましょう。


●●今日のポイント●●-----------------
文章の知性は難しさではない。
人は多面的な文章に知性を感じる。
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