難しさというスパイス
読んでしまうのはなぜでしょう?
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エンジニアライターの
「書いて人生を変える」メルマガ
Vol.0534 2023.3.27
発行者:蔵本貴文(くらもとたかふみ)
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こんにちは。
エンジニアライターの蔵本です。
私の高校生の娘が
『進撃の巨人』というマンガにはまり
私が電子書籍でコミックを
全巻購入させられました。
面白そうなマンガなので
私も読んでみるのですが、
なかなか難しい……。
34巻ある広大な物語ですが、
初読では流れくらいしかわからず、
二回目を読んでやっと
意味が理解できるという感じでした。
なぜ難しいかというと、
まず主要な登場人物だけで
30人くらいはいるので、
誰が誰だかわからなくなる
ということがあります。
まあ、どんどん死ぬので、
ある時点では10人と少しくらい
理解できていれば大丈夫ですが。
また、過去と現在を
行ったり来たりするので、
死んだと思った人が
また出てきたりと、
混乱させてくれます。
死んだようで死んでない
というパターンもあり
頭に?が浮かぶこともありました。
そもそも世界設定が複雑で
最初は理解に苦しむでしょう。
ただ、通常、私の場合は
「難しい=悪い」となりますが、
この物語の場合はそうではありません。
大体、34巻もあるものを
2回読んでしまっている時点で
はまってしまっています。
何か難しい中に、
理解したいと思わせる、
何かがあるのでしょう。
ただ、これは物語だから
許されるもので、
実用書やビジネス書では
あり得ないとは思います。
それでも、難しさも
魅力の一要素ではあるのですね。
ある有名な出版プロデューサーが
「難しさを残すこと」が
必要だと話していました。
それを聞いた時は
「?」と思いましたが、
確かに難しさも大事なのです。
恐らく、あまりに単純に簡単に
書くと深みがなるなるのでしょう。
確かに、統計とかプログラミングなど、
ものすごく簡単に書いている本は
確かに存在します。
でも、それは読んでいても
全く面白いとは思いません。
薄っぺらく感じてしまいます。
少なくとも、難しいところを
全部避けて通った本というものは、
魅力が激減するものだと思います。
ですから、もちろん
理解しやすくは書くのですが、
奥深いところはそのまま残す、
それが重要なのでしょう。
過度な単純化には気をつけましょう。
●●今日のポイント●●-----------------
ただ簡単にすれば良いわけではない。
適度な難しさは魅力のスパイス。
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