著者が降りて来てくれない問題
私はそれが聞きたいんです。
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エンジニアライターの
「書いて人生を変える」メルマガ
Vol.0585 2023.7.24
発行者:蔵本貴文(くらもとたかふみ)
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こんにちは。
エンジニアライターの蔵本です。
著者インタビューで困ることは
いくつかあります。
その中でも私が多く出くわすのは
「降りて来てくれない」著者です。
例えば、
「子育てする女性が輝ける
社会を作りたいんです」
すみませんが、こういう話は
私からしたらどうでも良いのです。
それよりも、著者さんが
一人の女性を輝かせた物語
それを聞きたいんですね。
しかし、どう言っても、
それを語ってくれない方が
たまにいらっしゃいます。
「素晴らしいですね。
それでは人生が切り開けた
方の話を聞かせて下さい」
「あなたのお客さまは
あなたに何と感謝の言葉を
言いましたか?
『そのまま』教えて下さい」
「その方は何歳ですか?
何の仕事をされていますか?
どこに住んでいますか?」
色々な手を尽くして、
具体的な話を聞き出そうと
するのですが、
全然「降りて」くれないのです。
たまにそんなパターンに陥ります。
この原因はいくつか考えられます。
1つは、理想を言うだけで、
実際には具体的な人の物語がない
(理想だけで実体がない)場合。
これは厳しいですね。
本来、その方はそのテーマで書く
資格がないということになります。
だから、具体例を知っている
テーマに変えて頂きます。
もう2つは、抽象的なものの方が
価値が高いと考えている人です。
確かに抽象的な思想は素晴らしいです。
しかし、本は一般の人に届けるもので、
そのためには具体的なものを
通じて伝える必要があるのです。
頭の良い人に特にこの傾向があって、
具体的な例を求めると、
ターゲットを絞りたくない
とおっしゃることもあります。
どちらにしても、
ブックライターからみると
しんどい案件です。
とにかく本を書くためには、
具体的な事例が必要です。
これから本を書きたい人は
ぜひ具体的な例を集めて
それらを詳細にメモして下さい。
後で必ずそれが役に立ちます。
●●今日のポイント●●-----------------
ブックライターは具体例を聞くために
あらゆる努力をしています。
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