「自分」と「市場」どちらが大事?
そのために必要なことがあります。
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エンジニアライターの
「書いて人生を変える」メルマガ
Vol.0730 2024.6.26
発行者:蔵本貴文(くらもとたかふみ)
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こんにちは。
エンジニアライターの蔵本です。
自分の書きたいことを書くか、
市場が求めることを書くか、
書籍を書くにおいて
これはいつも問題になります。
結論を言うと、場合に応じて、
「適切なバランスで」書くことが
大事になります。
しかし、その答えだけでは、
良くわかりませんよね。
本日はその感覚をつかむために、
必要なことの話です。
全く経験のないところから、
本を書こうとした時、
そこには基本的には
自分の視点しかありません。
書きたいことを書くだけです。
「市場」とか「読者」という
言葉を使うこともあるでしょうが、
それは自分の思い込みで
あることがほとんどです。
しかし、本格的に
本の世界を勉強すると、
読者や市場のことを
考えるようになります。
そして逆に、時代の流れや
売れている本を
過剰に気にするようになります。
ここでは、自分が無い状態です。
私の場合も、出版を考えた時、
最初は自分の得意な数学を
活かした企画でした。
『円周率は3で良い』
というタイトルだったと思います。
しかし、出版の勉強を進めると、
周りを過剰に気にします。
本屋にいってライバルを調べ、
編集者の話を聞いて分析したり、
出版の業界紙を読んだりするわけです。
そんな風にしていると、
「自分」より「市場」の方を向いた
企画を考えるようになります。
「女子大生○○の~」
というタイトルが売れていたから
「クラブのママが教えるサイエンス」
という企画を考えたことがありました。
それを先生に見せてみると評価は
「あなたクラブに行ったことある?
ないでしょう。
じゃあ、それ書けないよね」
と撃沈です。
完全に自分を忘れていました。
そんな時期を超えて、
最終的には自分の得意な「数学」で
出版を果たすことになります。
やっぱり、自分の持つもので、
読者の期待に応えるしかない
と気づくのですね。
このように、一時は市場ばかり
みていた時代があるわけです。
でもそれは無駄ではなく……
というか、必要不可欠であった
と思うのです。
この時期があったからこそ、
自分と市場のバランスを
取ることができてるのだと。
「自分」と「市場」のバランスを
とる方法を教えてくれ、
と言われてもそれは難しいです。
ただ、人生の中で一度は
「市場」に傾いた経験が
必要でないかと思っているのです。
それを超えて、やっとバランスが
取れるようになるのでしょう。
●●今日のポイント●●-----------------
自分と市場のバランスをとるために、
一度は市場に振り切ってみる。
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