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─ No.123 ─

江原です。

一昨日から漫画「キングダム」に
はまっています。

何をいまさら、、、
と思うかたもいらっしゃると思うのですが、
お会いするみなさんが楽しそうに話題にするので、
少しでも追いつきたいからです。

でも、楽しい。
沼です。

すでに10巻目まで大人買いしてしまい、
6巻目を読んでいます。
でも65巻まであります。

アニメもアマゾンプライムで
第4シリーズまで
見られるとのこと。

しばらくは
脱出できそうもありません(^ ^；

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きょうのメルマガは
「他人に対して言葉遣いに気をつけよう」
というのではなく、
（これも重要ですが）

「日本が衰退している原因の一つが言葉の問題」
ということです。

日本語はもしかしたらビジネス向けでない
と感じています。

ちょっと難しくなりますが、
「近代言語学の父」と言われる
ソシュールは
シニフィアンとシニフィエという考え方をまとめした。

シニフィアンとは概念を示す言葉です。
シニフィエとは概念そのものです。

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例えばなのですが、
フランス語には「蝶」と「蛾」の区別が無いそうです。

え！
っていう思いませんか。

日本人には「蝶」と「蛾」の差は明らかで、
「蝶」は好きだけど、
「蛾」は見るだけでゾワゾワとする
なんて人多いと思います。

でも、フランス人は区別がないそうです。
ちょっとびっくりですよね。

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さきほどのシニフィアンとシニフィエという
考え方を当てはめるとこうなります。

日本語では「蝶」と「蛾」という２つの
シニフィアンを用いて
２つののシニフィエを示しています。

フランス語では
「蝶」も「蛾」もそれにあたる言葉はなく、
「Paillon」というシニフィアンを用いて
日本語の「蝶」と「蛾」を合わせた
シニフィエを用いて示しています。

日本語はなんて繊細な言葉なのでしょうか。

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でも、ビジネスの世界になると、
逆に損している場合もあります。

例えば日本語の「目標」という言葉です。

「目標」は「目標」でしょう、、、
と思われるか方も多いかと思います。

しかし、英語にすると目標は
「target」「goal」「aim」「mission」
などなど。
いろいろと分かれます。

ですから、日本語の「目標を設定する」は
「target」を設定する
「goal」を設定する
などの広範囲な意味が含まれます。

（ご参考）
英辞郎
https://eow.alc.co.jp/search?q=%E7%9B%AE%E6%A8%99

それだけで、日本人は迷ってしまします。

シニフィアンとシニフィエが
英語と日本語では違っているということです。

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有名なプロイセンの鉄血宰相ビスマルクの言葉で
「目的はパリ占領、目標はフランス軍」
があります。
私たち日本人は今ひとつピンと来ないかもしれません。

「goal」はパリ占領
「target」がフランス軍です。

でも日本語で
「目的はフランス軍、目標はパリ占領」

などと言っても違和感ありませんよね。

ですから、よく目的と目標がごっっちゃになり、
時には逆になってしまっりするのです。

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私たちのビジネスも考え方は戦争に近いです。

ビジネスも、目的、目標から戦略、戦術を立てていきます。

ですから、日本語で「目標」という言葉の意味するところには
十分に注意しなくてはいけません。

「目標」と言われた時にそれは
「goal」なのか、
「target」なのかを意識しましょう。

この辺がごっちゃなので、
日本人はビジネスが下手なのかもしれません。

グローバル化する社会、
日本人はこれからますます海外と戦わなくてはいけません。

ですから、言葉の良いするところには十分に注意する必要があります。

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今日はちょっと難しい話になってしましました。

でも、『新約聖書』「ヨハネによる福音書」の冒頭には
「初めに言葉があった。言葉は神と共にあった。言葉は神であった。」
とあります。

それだけ重要なものです。
言葉には気をつけよう！
であります。