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─ No.245─

マーケティングコンサルタントの江原です。

今年は桜の開花が早いですね。

東京靖国神社の標準木は一昨日の14日に開花したそうです。

例年より10日早く、昨年より6日早いそうです。

私の住む群馬でも、咲き出しております。

中央競馬の牝馬クラシックの桜花賞は4月9日の予定です。

阪神競馬場の満開の桜の下でレースを行うのが恒例ですしたが、ここ数年はレースの時はもう桜は散ってしまっています。

温暖化の影響かどうかは分かりませんか、急激な気候の変化は生物には大敵です。

春は、大好きなき季節ですが、ここ数年は心配が先にきてしまいます。

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桜は開花はを急いでいますが、人間の活動は急がない、場合によっては、先延ばししたほうはよい場合もあります。

私たちは、子供の頃、夏休みなどに「早く宿題をすましてしまいなさい」と言われたものです。

どうせやらなくてはいけないのだから、早くやってしまうほうが後が楽になるという論理です。

しかし、歴史を紐解くと早くやってしまうばかりが良いとは限りません。

先延ばしで大きな成果を上げている偉人がいます。

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歴史上もっとも優れた先延ばし屋は、レオナルド・ダ・ヴィンチです。

「モナ・リザ」は　55歳（1503年）から描き始め、完成したのは亡くなる直前の71歳（1519年）の時でした。

その間、16年もの間、描いてはやめ、やめては描くこと繰返しました。

完成は先延ばしに先延ばしです。

その間、ダ・ヴィンチはなにかしていたかというと、「光に関する実験」やそのほかの「余計なこと」をしていたそうです。

あっちこっちへ回り道をしていたのですね。

でも、この回り道のおかげでダ・ヴィンチの知見が深まりました。

そして、深まれば深まるほど作品の完成度が高くなっていったのです。

もし、「モナ・リザ」が数ヶ月で完成していたならば、歴史的な作品になっていなかった可能性が大いにあります。

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「I have a dream」（私には夢がある）で有名なキング牧師も先延ばし屋でした。

この演説はワシントン大行進（1963年）に行われたものです。

キング牧師は数週間前からこの大行進が行われることは分かっていました。

その大行進で自分が演説し、25万人の群衆と何百万人の人がTVで演説を視聴することも知っていました。

しかし、演説の草稿に手をつけたのは大行進の４日前。

しかも前日でも全く出来上がっていなかったということです。

演説の直前まで、キング牧師は何をしていたのでしょうか？

周囲の人の話では、キング牧師は以前使った演説の素材を頭の中で再構成したり脚色していたとのことでした。

そして、先延ばしの結果、あの歴史に残る演説が生まれたのでした。

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先延ばしは悪いことばかりではありません。

先延ばしをすることで、さまざまな検討や準備をすることができます。

戦略的検討をしているということです。

もし、あなたが今、以前からやろうと思っていたことに手がついていなくても、引け目に感じることは全くありません。

あなたは頭の中で戦略的検討をしているのです。

偉人でなくても、先延ばしは有効です。

もし子供のころ、このことを知っていたならばと思います。

「宿題をもっと早くやってしまいなさい」に言い返しができていたことでしょう。

レオナルド・ダ・ヴィンチやキング牧師のことを思い出して楽になりましょう。

戦略的検討をもっとしましょう！

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