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産業カウンセラー試験対策
中山アカデミー教材購入者専用 通信
2025.06.01
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○○さん

中山です。

今回は、
第3章「産業界におけるカウンセリングの歩み」
第4章「カウンセリングの基本」
第5章「傾聴の意義と技法」
第6章「カウンセリングのプロセスと面接記録」
からの出題でした。

しっかり、復習してくださいね。


それでは本日の解答解説です。


1．「職業指導運動」「教育測定運動」「特性因子理論」は
カウンセリングの3大源流と呼ばれている。


1. ×
「特性因子理論」ではなく「精神衛生運動」
P44


2．ソーンダイクらによって展開された教育測定運動は、当初
学校教育分野で広がり、その後、職業指導運動と合体しつつ
特性因子理論へと発展していった。


2．○
P44


3．ホーソン研究は従業員に行なった対して作業の能率向上策として
面接調査を行なった結果、従業員にカタルシスが生じ、好評であった
ことから、従業員カウンセリング活動として展開することになった。

3．○
P47


4．カウンセリングはガイダンスの活動を1つの起源としており、
両者はほぼ同じ意味を示し、同じ場面で使われる。

4．×
カウンセリングはガイダンスの活動を1つの起源としており、
両者は密接な関係にあるが、ガイダンスは行動や生活態度等について
教育的な指導を意味する場合に使われる事が多く、一方カウンセリング
は様々な場における問題解決や人間的成長のための専門的な支援の
総称として使用される。
P66


5．カウンセリングの効果として軽度のうつや不安を始めとした症状の
軽減には有効であるが、怒りや依存といった問題行動の改善には効果
がないことが分かっている。

5．×
怒りや依存といった問題行動の改善にも効果があることが分かっている。
P69


6．クーパーはカウンセリングやサイコセラピーの効果のエビデンスから
得られる知見として、「カウンセリングの有効性」「クライエント要因
の重要性」「カウンセリング関係の重要性」「介入技法の有効性」を
まとめている。

6．○
P70


7．クライエントが自己の責任において選択・決定したり、行動すべき
ことに対して、カウンセラーがクライエントに変わってそれらを手助けする。

7．×
カウンセリングではクライエントの主体的な問題解決や人格的な
成長の支援を基本的な目標としているので、クライエントが自己の
責任において選択・決定したり、行動すべきことに対して、カウンセラー
がクライエントに変わってそれらを手助けしたりすることは原則的に
行なわない。
P72


8．傾聴では、クライエントにとっての客観的で既知の事柄や情報は
重要ではなく、その人が問題についてどのように悩み、苦しみなど
自分が感じ、さらに今後何をどうのようにしていきたいと思っている
か内面的で情意的な側面のみが重要である。

8．×
クライエントにとっての客観的で既知の事柄や情報を聴くことも重要。
P80


9．傾聴が共感的なものになるためには、カウンセラーは自分の照合枠
準拠枠から相手を理解する。

9．×
傾聴ではクライエントの照合枠・準拠枠を共有しつつクライエントの
内的な世界を理解することが求められている。
P81


10．傾聴の効果として、信頼関係の形成・苦悩や混乱の沈静化、
カタルシス効果・自己探求の促進・自己理解や気づきを導く・変容
への展開を支えるなどがある。

10．○
P85

11．多くのクライエントがカウンセラーの傾聴をカウンセリングの
必須の肯定的な要素で、それのみで十分と捉えている。

11．×
傾聴はカウンセリングの必須の肯定的な要素で捉えるという一方
一部のクライエントは傾聴のみでは十分な支援を受けているという
実感がえられにくいという経験をしている。
P85


12．傾聴のための基本的態度は、フロイトが公式化したものであり
自己一致・無条件の肯定的配慮・共感的理解の3条件である。

12．×
フロイトではなく、ロジャーズが公式化した。
P89


13．カウンセラーとクライエントのあいだで協同的に行なわれる
場面構成では、クライエントがカウンセリングに求める目標や課題
の明確化することが大切である。

13．○
P93-P94


14．「明確化」はクライエントの言葉だけでなく、そこで表現
されている感情を正確に受け止め、それに的確に触れながら、
共感的に伝え返すことである。

14．×
本説明は「反射」の説明である。
P97


15．クライエントがカウンセラーに質問するときには、「自分の
不安や恐れを伝えたい」「自分のことを支持あるいは保証して
もらいたい」といった背景がある場合がある。


15．○
P100


16．クライエントの沈黙は、カウンセラーへの不満や怒りなどに
よって話すことを拒否する意味があり、カウンセラーは沈黙に
対して適切な対応をすぐに行なう必要がある。

16．×
沈黙は設問の意味もあるが、そのほかに「クライエントの内面を
みつめ、より適切な言葉を探している」「混乱や苦悩によって語る
ことが困難な状態」といった意味もあるので、カウンセラーは沈黙を
待つ必要がある。
P101


17．産業カウンセラー養成講座では傾聴の態度・技法を基本とした
プロセスを重視する立場から12段階のプロセスとしている。

17．×
12段階のプロセスにしているのはロジャーズ。
産業カウンセラー養成講座では「リレーションづくり」「問題把握」
「目標設定」「目標達成」の4段階のプロセスとしている。
P107-P108


18．問題把握のプロセスの支援の基礎となるのは傾聴であり、
技法として用いられる「要約」はクライエントの理解を整理する
のに役立つし、「質問」はカウンセラーの理解のためばかりでなく
クライエントが自己探索をし、自己に直面化することを促す。

18．○
P110


19．面談記録は危機介入や裁判の証拠資料などに、面接記録の開示を
求める正当な理由が存在する場合は、面接記録が開示されることが
あるため、名誉毀損などの物議をかもすおそれのある表現を避ける
など、的確かつ具体的も記載する配慮が大切である。

19．○
P117


20．クローズド・クエスチョンがピンポイントで情報を得たい場合に
有効であるが、多用しすぎると誘導的あるいは訊問的になり、クライエント
の主体的な語りを阻害することになる。


20．○



本日と同じ出題範囲は、試験問題集（新しい問題集）では
問題1(1-8）、問題28（163）から問題34の218までが範囲となります。


今回の20問を復習すると共に、上記の試験問題集の範囲にも
取り組んでみてください。


今日一日頑張りましたね。
お疲れ様でした！

おやすみなさい。



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