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たった一語で変わる文章術~印象がガラリと変わる微妙なニュアンスの秘密~

2023年09月15日

31年前、新入社員で営業部門に配属された
ばかりの頃の話です。

当時、内勤業務をしていると、女性社員の方が
お茶を用意してくれる習慣がありました。
(今ではとても考えられない習慣ですw)

ある日、内勤している私のところに先輩の女性社員さんがきて
「今日は何を飲みますか?」と聞いてくれました。

私は、何気なく「お茶でいいです」と答えました。

すると、Iさんの顔色がさっと変わって
こうおっしゃったのです。

「『お茶でいいです』はよくないですよ。『お茶がいいです』と言い直しましょう」

私は、Iさんから思わぬ指摘を受け、とてもびっくりしました。

と同時に、普段は物腰柔らかく面倒見のいいIさんに
そんな指摘をさせてしまった自分を
恥ずかしく思いました。

――――――――――――

「お茶がいいです」には、相手に対する配慮や丁寧さがあります。

しかし、「お茶でいいです」は、
相手に選択権を考える意味合いが強く、
無礼な感じが出てきてしまいます。

自分では気づかないうちに、
Iさんに対する配慮や丁寧さに欠ける物言いに
なっていたのです。

――――――――――――

このように、「たった一語」で話のニュアンスが
変わり、失敗した経験は誰しもあると思います。

例えば、

「スマホやタブレットではダメなんでしょうか」

「スマホやタブレットがダメなんでしょうか」

とでは、大きくニュアンスは変わります。

「スマホやタブレットではダメなんでしょうか」
…スマホやタブレットの使用状況や方法に
 問題がある前提の質問になっている。

「スマホやタブレットがダメなんでしょうか」
…「スマホやタブレットでは良くない理由がある」という前提
  の質問になっている。

ですので、答えも、

「スマホやタブレットではダメなんでしょうか」
➡「いいえ、プライベートで使うだけならスマホでいいんです
 (おいおい、ちゃんと話聞いていたか⁉)」

「スマホやタブレットがダメなんでしょうか」
➡「はい。ビジネスではパソコンの方が使い勝手がいいのです
  (そうそう、よくわかっているね)」

と変わってきます。

では、文章を書く時、微妙なニュアンスを
的確に表現するには
どうしたらいいのでしょうか?

それは
「音読すること」です。

音読すれば、自分の伝えたいニュアンスが
的確に表現されているかどうかすぐにわかります。

試してみてくださいね。

OCHI企画では、
「たった一語を大切にするあなた」
を応援していきます!

――――――――――――

次回のメルマガは9月22日(金)に
配信予定です。
お楽しみに!

――――――――

OCHI企画
越智秀樹
https://ochikikaku.com/


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