「出版企画書」を書くときに、 つい見落としてしまうこと
「出版企画書」。
出版を志す人なら一度は見たことがあると思いますが、
概ね次の要素で構成されています。
タイトル
著者プロフィール
企画概要
構成案
読者対象
仕様のイメージ
類書との差別化
どれも重要だからこそ
これらを記入する必要があるわけですが
意外と困る項目が「類書との差別化」です。
――――――――
書籍の新刊点数は、年間 約７万点。
お金、コミュニケーション、恋愛、美容、仕事、
人生、健康、願望実現、歴史、料理、ライフスタイル、人生訓……
などなど
「新ジャンル」は、もはや存在しません。
どんなジャンルであっても、
「先駆者」が必ずいます。
例えば、「コミュニケーションのジャンル」なら、
『人は話し方が9割』
『頭のいい人が話す前に考えていること』
という大ヒット作がすでに存在します。
少し前の本まで入れると、
『頭のいい人、悪い人の話し方』
『誰とでも15分以上 会話がとぎれない! 話し方』
などのベストセラーが「類書」としてあがります。
だからこそ企画書では、
既にある類書と
あなたの書こうとしている本とでは、
「どこがどう違うのか」
をわかりやすく端的に書く必要があります。
なぜなら、編集者と面談すると必ず
「あなたの企画は『人は話し方が9割』と
どこがどう違いますか？」
と、類書との違いについて聞かれるからです。
そこで、「ゴニョゴニョゴニョ……」
となってしまうと、途端に企画書の信頼性が
損なわれてしまう。
ですから、「類書との差別化」については、
「『人は話し方が9割』は○○○○について書かれていますが、
私の本では○○○○について書きます。
ですから○○の点で違う内容になります」
と答えられるようにしておく。
これ、ものすごく大事です。
そして、多くの新人著者さんが
見落としがちなポイントでもあります。
逆に言えば、
ここをしっかり押さえておけば超有利になり、
編集者の心を鷲づかみにできます。
ぜひ、企画書を書く時は、
「類書との差別化」をしっかり考えて
書きこんでくださいね。
ＯＣＨＩ企画では
「『類書との差別化』をしっかり書くあなた」
を応援しています。
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OCHI企画
越智秀樹
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