憧れの「あの人」になろうとしない
「〇〇さんのように、毎年本を出したいんです」
これから本を出そうという人の中に「憧れの著者のようになりたい！」という気持ちを抱く人がいます。
実はこれは、著者を目指そうという人が最初に陥る「落とし穴」です。
なぜなら、憧れる対象は、自分に持っていないものをもっているから憧れの対象になるんです。
つまり、自分とは、性格も特徴も資質や技術もまったく違っている場合が多い。
なのに、「憧れのあの人」を目指すとなると「なりたい自分」と「なれる自分」が一致しないという矛盾が起きます。
そうすると、「憧れのあの人」のようにはいかないわけですから、だんだんやる気がそがれてきて、ついには、
「自分には（あの人のような）出版はできない」
となってしまうのです。
私も憧れの編集者がいました。だから、気持ちはすごくわかります。
でも、やっぱり違うんですよね。
いくら「憧れのあの人」になろうとしても、あの人にはなれない。
土台違う人間なのだから。
そこで、大切になってくるのが
「自分の特徴を認める」「自分の特質を知る」
ということです。
例えば
「易しく、わかりやすい文章を書ける」
が特徴だったとしたら、ムリに専門用語を使ったり、深みのある文章を書こうとするのをやめる。
「特定のファンに深く刺さる強烈な個性をもっている」
のだとしたら、不特定多数の人に自分のメッセージを届けようするのをやめる。
一冊で何十万部というベストセラーを出しても、数冊で著者人生を終える人もいれば、爆発的には売れないけど、きちんと重版のかかる本を何冊も出し続けて、何年も何十年も活動している著者さんもいます。
ですから、自分の特徴にあった本の出し方、売れる方法を知ることが、結果的に多くの人に届く本ができるようになります。
OCHI企画では、
「自分にあった出版を目指すあなた」
を応援していきます！
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OCHI企画
越智秀樹
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