Faites une révolution !
昨日からニースに来ています。
ジャカルターパリの直行便はないので(バリ島ーパリはあるくせに)、
アラブ首長国連邦のアブダビ経由で朝の7時半にニースに到着。
でも着いて早々、
"Bienvenue en France !"「フランスにようこそ!」
と叫びたくなるようなことが連続しました。
まず、パスポート検査で待たされること1時間半...
乗客が大量に並んでいるのに、空いている窓口は2つだけ。
しかもひとつの窓口に2~3の列が合流していて、
別の警察官が交通整理をする始末。
こんなの東南アジアではありえない...。
1時間ほどたった後、隣にいたフランス人お母さんが、
しびれを切らし始めた3人の小さな子供たちにこう言いました:
"Allez, faites des bruits !
Arrêtez d’être bien élevés,
Faites une révolution !"
「さあ、騒ぎなさい!いい子にしてるのはやめて、革命を起こすのよ!」
待つのにうんざりした母親が、子供たちに「文句を言いなさい!」
とけしかけていたのです。さすがフランス人ママン~笑!
予定より遅れそうだったので、借りたアパートの鍵を渡してくれる不動産屋さんに
「9時ではなく9時半に着きます」と連絡し、トラムウェイ(路面電車)
に乗るために自販機で切符を買おうとしたら、
"Carte invalide" (使えないカードです)
そんなわけないじゃん、フランスの銀行のカードなのに!
仕方がないので横のタクシーに飛び乗って、アパートの前に9時半ちょうどに到着。
なのに、15分待っても誰もこない!
担当者に電話をしても出ないので、
「9時半に Bernard さんが来るって言ってたのに、来ません!」
とメッセージと送ってさらに10分後。
「すみません、Bernard はトラブルがあって、今から20分後に行きます」
なに~!私は10時半からアポがあるのに!
「朝具合が悪くなって、病院に寄ったそうなんです。
すみませんが待ってもらえますか?」
「私はこれからアポがあるので待てません。13時に戻ってきますので!」
とメッセージを送り、スーツケースを引っ張ったままトラムに乗り込む。
(切符を買う暇がなかったので、無賃乗車)
なんとか10時半と11時半のアポには遅れずに済みました。
ニースは今、30度を超える真夏日です。スーツケースは重いし、
もう汗だくになりました...(ジャカルタからアポに直行だなんて)。
フランスでこんなに分刻みの予定を立てると駄目ですね。
必ずどこかで問題が起こります。
最後のアポを終えて、まだ昼のように明るい20時頃にアパートに到着。
するとエレベーターの入り口の前におじいさんがいました。
"Vous montez?"
"Oui."
"Je vais au cinquième étage."
"Moi, aussi."
"Ah? Je ne vous connais pas, non ?"
「乗りますか?」
「はい」
「私は5階です」
「私もです」
「あれ?知らない方ですよね?」
私が短期でアパートを借りたことを告げると、そのおじいさんは
朝私に鍵を渡しに来なかった、隣の部屋の Bernard さんだと判明。
「いや~、あなたにお会いできてよかった!」
「病気だったんですってね?」
「いやいや、今朝いろいろと忙しくて、すっかり忘れてたんだよ、ハッハッハ...!」
...まさに、
"Bienvenue en France ~!"
という一日でした...。
débrouillard(e) 「臨機応変にうまく切り抜けられる人」
にならなければこの国ではとてもやっていけません。
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