家賃は1300€です
「家賃は1300€です」と言いたい場合、
皆さんならどう言いますか?
Le loyer est 1300 euros.
としてしまいませんか?
正しくは、
Le loyer est de 1300 euros.
のように、前置詞の de が必要です。
この de は「所属 = of」や「起点 = from」の de ではなく、
「数量を導く役割」の de です。
英語の “The rent is at 1300 euros" に近い感覚です。
être の属詞(=主語の性質・状態を説明する語句)に数値がくるときは、
前置詞の「de」が必要と覚えればいいでしょう。
【Exemple】
● La distance est de 10 km.(距離は10kmです)
● La température est de 25 °C.(気温は25度です)
● Le taux de chômage est de 7 %.(失業率は7%です)
● Le déficit commercial de cette année sera de deux cents millions d’euros.
(今年の貿易赤字は2億ユーロにのぼるだろう)
ただし、以下の場合には de はいりません。
C’est 10 euros.(これは10€です)
なぜなら、この場合の「10 euros」 は属詞ではなく、名詞句になるからです。
「10 euros」は「C’」の性質を説明している訳ではなく、
「C’」の正体そのものを指しているからです。
【まとめ】
être の後ろに「数量・金額・割合・距離・温度」などが来る場合には
前置詞の「de」 が必要。
ただし C’est の後ろにはいりません。
Bonne semaine !
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