広島の離島、大崎上島のゲストハウスBOTANICAの様子をお伝えします。 ゲストハウスBOTANBICAでは、実家に来たような、帰宅後もホッと出来るそんなお客様との繋がりを続けていきたいという想いでメールマガジンを始めます。

2025年明けましておめでとうございます。
大崎上島からメールマガジンを配信2回目です。
私は島に移住してゲストハウスと農園の運営をしています。ですが実は他にもいくつかの顔があるのです。一つはエッセイを書く顔、もう一つはヒーラーとしての顔です。そこで今日は、2024年の秋ごろに日常に起こった出来事を綴ったエッセイを1つお届け致します。

父の病気

ある日、ふと気になってお父さんに聞いた。「お父さん。どんな薬を飲んでるの？」以前から高血圧の薬を飲んでいるのは知っていたけど、最近なんとなく父の様子がおかしい。あんなに毎日夢を見ると言っていたのに、「最近はほんとよく眠れる。夢もまったく見なくなったな～。」と話す。
神経痛の薬も前からだが、尿酸値改善の薬も増えていた。薬が効きすぎて眠りが深くなっているのかな。もしそうだとしたら続けていくのは心配だな。
　そんなある日、かかりつけの病院から電話があった。「心拍数を測るセンサーシールが入りましたので、一度病院にお越し下さい。その時、他の検査もしますので食事抜きでお越しください。」父本人でなく娘の私に電話がかかった事も不思議だったが、これも必然かと父に話を聞くと、不整脈があったらしい。それに加え極端な貧血らしい。知らなかった。
　そして検査の日、朝食抜きの父に付き添って病院に行くと、腰部大動脈瘤が見つかった。主治医は真剣な様子で早口に言った。「血管が膨らんで5㎝程になってるけんね。早めに専門医に診て貰った方がいいよ。」それですぐに紹介状を書いて貰い、数日後専門医を訪ねた。
　ところが病院にその専門医は不在で、ピンチヒッターの若手の医師が対応した。
「坂本さんの血管は言葉は悪いけど、ボロになっていて、破裂を防ぐには手術しかありませんが、お腹を切る訳ですからリスクがないという訳にはいきません。リスクについては覚悟をして、ご自身でご決断下さい。病院からは手術をすると治りますよ。とは言えません。」
よく喋る医師は、その後も血管をちくわと言ったり、手術の事を切腹といったり不適切なたとえ話を繰り返した。私は、ふらふらの父を病院の車椅子に乗せて、その後も言われるままに、いくつかの検査をして帰ったが、もはや父に希望はなく「もう手術はしない」と言った。そりゃそうだ。医師というのは病気の人の支えになる様な人なのではないのか？

それから数日は、やる気をなくした父を何とか元気づけようと話をしたり、ご飯を作ったり、ひまし油湿布をしたりした。なるべくなら父の気持ちに寄り添って、安心して過ごして貰えることが一番いいと心から思った。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2024/9/28
楽しい内容のエッセイではありませんが、それから家族の絆が強まった事は言うまでもありません。島は年末年始は天気が良く今日も快晴でした。明日からビーガン(肉や魚を食べない人)の宿泊のお客様が4名来られるので酵素玄米を炊いたり野菜料理を中心に作ります。2025年ゲストハウスBOTANICAスタートします。

それからもう一つお知らせがあります。1/23の午後から、ゲストハウスの和室にて日本の伝統療法のレイキの手当て会を開く予定です。17年ほど前に口伝にて教わった伝承を、伝える役目師範として今年からまた活動を再開して行こうと決めました。この会は定期的に行う予定です。気軽に体験出来ますので宿泊の時や島に来た際にでも声を掛けて下さい。

それでは2025年が皆様にとって健やかで悦びある1年でありますよう。お読み頂きありがとうございました。
発信者　ゲストハウスBOTANICA 　岡本　真紀
住所　725-0231 広島県豊田郡大崎上島町東野5426-11
連絡先　0846-62-3299
メール　makicom369@gmail.com

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