間違えた差別
本質的なことは……。
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エンジニアライターの
「書いて人生を変える」メルマガ
Vol.0162 2020.11.2
発行者:蔵本貴文(くらもとたかふみ)
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こんにちは。
エンジニアライターの蔵本です。
本を出す時には、
類書との差別化が必要です。
だから、色々な切り口で考えますよね。
その中でも「〇〇が書いた」
という切り口は良く見かけます。
しかし、差別化に見えて
その意味がない本も多いと感じます。
例えば、オンラインミーティングの
本であっても、だれが書くか、によって
本の意味は変わってきます。
システムを開発しているような
エンジニアが書いたのであれば、
詳細や細かいことが網羅された本と
期待されることでしょう。
また、「主婦が書いた」と言えば、
やさしく、誰でも理解できるような
本を期待することでしょう。
ここで言う「期待」がくせものです。
エンジニアが書いた本であっても、
やさしい本になるかもしれません。
逆に主婦が書いた本であっても、
その方がとてもITに詳しい人で、
高度な本になるかもしれません。
しかし、世の中の人は、
エンジニアは難しく、
主婦にはやさしい本を
期待してしまうのです。
本を作る時には、読者の
そんな期待に沿わなければいけません。
この例のように、ITに詳しい女性が
マニアックな本を書くとすると、
「主婦」という属性が
ノイズになってしまいます。
この場合は、自分の実績だけ示して、
「主婦」という属性は
隠した方が良いかもしれません。
なぜなら、読者に間違った先入観を与え、
ミスリードしてしまうからです。
著者のプロフィールは、
本の訴求ポイントと一貫していないと
いけません。
差別化といっても、
読者に意味のない差別化は
ノイズでしかないのです。
●●今日のポイント●●-----------------
差別化は単に違うだけ。読者にとって、
その違いに何の意味があるのか説明しよう。
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