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【ほぼ日刊 リーフ通信】

【ほぼ日刊 リーフ通信】Vol.98 平屋の計画 2022年8月20日号

2022年08月20日

おはようございます。リーフの猪倉です。

久しぶりの長期休暇も終わり
昨日から通常業務です。
お盆はショールームは平常通り開けていて
スタッフが対応してくれていましたが
家具を見に来られるお客様も
結構あったようでした。

さて、本日も家づくりのヒントになる
お話をお届けします。
よろしくお願いいたします。

____________________

最近、平屋のお問い合わせを多くいただきます。

段差がなくてバリアフリー
家のどこにいても家族の気配がわかる
など人気の平屋ですが、総2階建てに比べると
コストが高くつく、土地も広めにいると、
ハードルもそこそこ高い。

今回は、平屋を計画するときの
注意点についてです。

建築面積が16坪で総2階建て(延床面積32坪)
の住宅と同じ規模の平屋を建てるとしましょう。

平屋の場合は階段室を取る必要がないのでその分、
居室の面積が同じでも総面積は少なくなります。

階段室が1.5坪ぐらいとすると1,2階合わせて3坪。
32-3=29で、32坪の総2階建ての家と29坪の平屋の
家とで大体同じぐらいの居室の面積です。

実際に設計を行うと、総2階建ての場合の寝室が
ある階(多くは2階)には少なからず、ホールや
廊下が必要です。

こちらも大体1.5坪~2坪程度。平屋にすると設計
次第ではこれも節約することができますから
27坪~28坪程度の平屋で総2階建て32坪程度の
居室面積が確保できます。

次にコストを見てみましょう。
平屋の場合、2階建てと比べると基礎面積や
屋根面積がほぼ2倍に。

32坪の総2階ですと、屋根も基礎も約16坪で
済みますが、そのまま32坪の平屋にしてしまう
と倍の金額がかかるわけです。

昨今の建築資材の高騰で、基礎に使うコンク
リートや鉄筋、屋根に使うことの多いガルバ
ニウム鋼板の金額も上がってます。

これからの工事単価ですと、平屋にすること
でのコストアップは200万円近く見ておいた
方が良いでしょう。

そうなると、このコストアップをどこで吸収
するかですが、やはり一番大きいのは延べ
床面積。2~3坪ぐらい減らせるとアップ分が
相殺できます。

つまり、平屋で計画する場合は26坪程度の
大きさで考えれば、総2階建て延べ床面積32坪
の建築費と同程度ということになります。

また、平屋の場合は土地の広さも2階建てより
も必要。26坪前後の平屋を計画するのであれば、
最低でも50坪以上、できれば60坪程度の敷地は
欲しいところです。

仮に土地を60坪とした場合、土地の坪単価
50万円の地域だと土地総額が3000万円
坪単価40万円で2400万円
坪単価30万円で1800万円

総予算をどこまで組めるかにもよりますが、
大阪で考えるならできるだけ郊外、
駅からの利便性はあまり求めずに土地単価の
安い地域で探す必要があります。

このように、何かと制約も多い平屋ですが
ワンフロアで生活が完結できる快適さは
何物にも代えがたいもの。

土地から購入する場合は利便性には目をつぶり
出来るだけ、コンパクトに設計することがポイント。

実家の建替えなど、すでに土地がある場合は
余裕をもって計画を進めることができるでしょう。

リーフでは平屋のご相談も対応しています。
9月~10月には平屋の見学会も予定して
いますので、決まればメルマガで
告知させていただきますね。

それでは、また!


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