【ほぼ日刊 リーフ通信】Vol.237 無垢床に手入れは必要？ 2024年4月9日
毎週火曜日の午前中は定例ミーティング。家具
部と住宅部合同で、いろんな課題について打合
せです。いろいろと動き出している新たなプロ
ジェクトもあり、近いうちに発表できるかも。。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
さて、住宅の床材を選ぶ際にいろいろと迷われ
る方も多いのではないでしょうか。
いわゆるフローリングにもいろんな種類があります。
無垢板に挽板、突板、シート張り
そのなかでも
無塗装品があったり、塗装品があったり。
一口に塗装と言っても
オイル、蜜蝋、ウレタン
などなどその組み合わせを考えれば
何十通りにも。
お家の床というのは、将来なかなか張り替えるこ
とが出来ません。もちろん費用を描ければ張替えも
可能ですが、できれば出携るだけ長持ちのするもの
を使いたい。
この点、突板張りやシート張りの商品は遅かれ早か
れ表面がめくれて残念な姿になってしまいます。
出来れば無垢板の床材を使ってほしい。
住宅用に使う無垢板は大概は15ミリ以上の厚みがあり、
かなり深い傷が付いても下地まで出てくることはありません。
無垢板というと、汚れやへこみ、傷を気にされる方も
多いと思いますが、家具でもなんでもそうですが長く
使っている間に傷や汚れは必ずついていきます。
汚れ染みを防止するために塗装という作業が出てくる
わけですが、せっかくの無垢板、呼吸する素材を使うのに、
それを止めてしまうウレタン系の塗装はやはりもったいない。
浸透性のある、オイルや蜜蝋の方が木肌になじみ、
はだしで歩いた時もウレタン塗装とは全く違う感触です。
ただ、これは外装に使うときもそうなのですが、
塗装の状態も永遠に続くわけではなく、同じ状態を
保とうとすると定期的に塗替えが必要です。
お家の床はかなりの面積がありますし、引っ越し後
は物も増えるので実際問題これがなかなかむつかしい。
実際、当社のお客様のお家に行っても、10年以上
たっても床は再塗装していない人がほとんど。
それでも皆さん、美しく使われています。
ナラやバーチといった広葉樹系の床板はオイル仕上げ
にしてもそんなに吸い込みがきつくないので見た目も
大きくは変わらないですが、杉やヒノキといった針葉
樹系は塗ったところと塗らないところの差が明確に
わかるほど吸い込みが大きい。
好みの問題でもあるのですが、私自身はこの場合だと
無塗装で肌触りや香りを楽しんでいただく方がいい
のではないかと考えています。
お手入れも通常の箒や雑巾でほこりをぬぐうぐらい。
定期的に塗装が必要なんてこともありません。
多少の汚れはサンドペーパーで落とせますし、
深い傷が付いたら、濡れ布巾を当ててアイロンを
かけてあげれば案外と元に戻ってくれます。
住む方の好みにもよると思いますが、自然素材
とうまく付き合うコツはおおらかに使ってあげること。
是非そういう見方で無垢板と
付き合っていただければと思います。
それではまた！
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