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こんにちわ。リーフの猪倉です。連日、猛暑が
続きますね。弊社のショールームの3階は作業場
と倉庫に分かれてるのですが、断熱施工をした
作業場と無断熱の倉庫では室温が雲泥の差でした。

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さて、メルマガ日曜日は特別企画。
今回のオススメ本はこちら。

https://amzn.asia/d/jjn9iG7

「エコハウスのウソ2030
著　　前　真之
発行　日経BP

はい、住宅の性能向上に一役も二役も買ってい
る東大準教授の前先生の著作です。

本来2020年から実施されるはずだった省エネ
基準義務化が中断してしまい、ようやく今年
2025年に実施されることになったのですが、
そのきっかけとなった検討委員会のメンバー
でもあります。
その時の伝説的な発表動画はこちら。
https://youtu.be/v2x3iJRQNRo?si=TM6y9CnaJ6bcYbwM

前先生は2012年から「エコハウスのウソ」
というタイトルで著作をあらわしており、
今回が4冊目になります。

表紙のタイトルにもあるのが
「ZEH水準で2030年もバッチリ？」
「太陽光発電は載せたら損をする？」
などなど。

省エネ基準義務化が見送られた2020年前後から、
YoutubeなどのSNSで住宅の省エネ、エコハウス
について発信する人が増えました。

そのなかには、エビデンスに基づいた正しい話
もあれば、再生回数を稼ぐために、過激なタイトル
（「太陽光は載せるな！」など）をつけ、
誤った知識を発信する、玉石混交の時代となりました。

いずれにしてもそれ以前よりは、住宅の様々な
情報が発信されるよういなり、一般の住宅購入
予定者の方が得れる情報もどんどんと
増えてきました。

しかし、住宅に関する情報というのは、ある
住宅会社が自社の商品を売りたいために、
他社の工法、建材を貶める、営業用語で
いえば「フレーミング」という手法によって
発信されているものが沢山あります。

例えば
「グラスウールは結露するから使っちゃだめ」
とか
「発泡系断熱材は燃えるかからだめ」
とか
「太陽光は某国の利権と絡んでるからだめ！」
など、陰謀論的な話をする人まで現れます。

しかし、現在、世の中に出ている工法、建材
はそれ自体がだめというものはなく、
有るのは「適切な組み合わせと、正しい施工」
のみです。

省エネ住宅、いわゆる「エコハウス」について
も様々なウソや流言飛語があふれ、
なまじっか沢山の情報を仕入れてしまった
ばかりに、
「結局のところ、何がいいのかわからない・・・・」
という方がここ数年、増えてきたように思います。

この本は、そんな、住宅の情報を勉強してきて、
訳が分からなくなってきた「住宅迷子」のかたに
ぜひ読んでいただきたい一冊です。

例えば
「全館空調は本当に快適なのか」
とか
「1種換気も種類が沢山あるけどどれがいいのか」
とか
「3種換気は効率悪いから選ばない方がいいのか」
また、太陽光、蓄電池、電気自動車に至る知見
まで述べられています。

前先生のお話に一貫してあるのは
「どんな人でも快適な住宅に
暮らすことができる世の中の実現」

昨今の住宅価格の高騰で、高性能がいいのは
わかってるけど、現実問題、価格が高すぎて
手が届かない、とあきらめている方にも、
いろんな提案をされています。

「誰もが健康で安全安心に暮らせる環境づくり」
は本来、国が負うべき大きな目標の一つであり、
欧米では当たり前のように政策
が施されていました。

現状の日本は、国よりも東京や鳥取、北九州など
一部の自治体が先進的な取り組みをされています。

この本をきっかけに国自体も
「国民誰もが所得にかかわらず
快適に暮らせる住まいの実現」
に舵を切ってくれたらと願うばかりです。

2021年のタスクフォース時に国を動かす
きっかけとなった前先生なら
実現可能かもしれません。

それではまた！

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