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★　Tear’s Letter
★　新学期、教師から子どもへのわいせつが起きないために
★　2020年8月23日　No.460
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こんにちは！NPO法人しあわせなみだです。

自治体の首長がわいせつ行為により辞職（※1）、区議会議員が
公然わいせつ容疑で逮捕（※2）等、議員による性暴力事件が
相次いでいます。
議員は、自治体の予算や条例制定に携わる等、地域住民の生活に
絶大な影響を及ぼす地位にあります。「相手は断ることが難しい
立場に置かれる」という、自らの権力を理解し、「暴力のリスクを
なくしていく」行動が求められます。

※1 8/19付TBS NEWS
『高知・黒潮町長 わいせつ行為で辞職、車内で女性の体触る』
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4056696.html
※2 8/6付共同通信
『わいせつ疑いで港区議逮捕 少女に陰部露出か、神奈川』
https://www.47news.jp/news/5105357.html

それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！


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┃【Tear’s Letter No.460 Topics】
┃★１．新学期、教師から子どもへのわいせつが
┃　　　起きないために　　
┃★２．ウェブサイト更新情報
┃★３．編集後記
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★１．新学期、教師から子どもへのわいせつが起きないために
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新型コロナウイルスで3月から5月、大半の学校で授業が実施
できなかった影響により、子どもたちはいつもより短い夏休み、
そして新学期を迎えました。
そこで今回のメールニュースでは、教師から子どもへのわいせつを
取り上げます。


☆１）教師から子どもへのわいせつの実態

2018年度、わいせつ行為等により懲戒処分を受けた教員は、
282人に上っています（※3）。このうち自校の児童・
生徒、卒業生への加害は138人と、全体の48.9％を占めて
います。


☆２）なぜ教師から子どもへのわいせつが起きるのか

まず、教師は毎日子ともたちと顔を合わせることで、密接な関係を
構築することが可能です。徐々に関係を接近させていくことで、
子どもの警戒心を取り除き、「2人だけの特別な関係」の中で、
性への暴力を遂行します。
次に、子どもはわいせつに遭っても、「その行為が何か分からない」
状況に置かれます。日本では、性教育に慎重であることが、
「性暴力への気づきづらさ」につながっています。
加えて、子どもが訴えても、「それは本当のことだったのか」と
疑われたり、周囲の大人が、「子ども本人、もしくは親や親せきの
立場を汚されては困る」という名目で、沈黙を強いることがあります。
子どもは、大人の心情を敏感に感じ取り、自身の経験を語らなく
なります。


☆３）教師から子どもへのわいせつが起きないためにできること

まず、教育現場をはじめ、子どもに接する職業は、「性暴力が
起こり、潜在化するリスクが高い可能性がある」ことを、
組織側が認識することが重要です。
次に、こうしたリスクを踏まえ、採用時のスクリーニング、
入職にあたり、「子どもと恋愛関係にならない」「子どもと性的
接触を行わない」等の契約を取り交わす、研修の定期継続的な
実施等が求められます。
加えて、子どもの異変を感じた時には、周囲の大人が適切な相談
支援先を紹介できることが重要です。教師によるわいせつの場合、
警察庁が運営する性犯罪被害相談電話「#8103（ハートさん）」
（※4）、性暴力ワンストップ支援センター（※5）、文部省
「24時間子供SOSダイヤル」（※6）などがあります。


子どもが健やかに育つ場が、暴力の場に変わらないために、
私たち大人一人ひとりが、自分を、そして他人を大切にする姿を、
子どもたちに示していくことが、求められているように思います。


※3　文部科学省「わいせつ行為等に係る懲戒処分等の状況
（教育職員）（平成３０年度）」
https://bit.ly/31lhyOb
※4　警察庁『性犯罪被害相談電話（全国統一）
「#8103（ハートさん）」』
https://www.npa.go.jp/higaisya/seihanzai/seihanzai.html
※5　内閣府『性犯罪・性暴力被害者のための
ワンストップ支援センター一覧』
https://bit.ly/2FOxW1g
※6 　文部科学省『24時間子供SOSダイヤル』
https://www.mext.go.jp/ijime/detail/dial.htm


★２．ウェブサイト更新情報
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☆【イベント情報】に［8/27：オンライン］『「なんとなく・・・」
が「どうしよう！」となる前に～予期しない妊娠を防ぐために～』
を掲載しました
http://shiawasenamida.org/171914


★３．編集後記
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筋萎縮性側索硬化症（ALS）の女性に依頼され、殺害した容疑で、
医師2人が逮捕されました。
女性は同性ヘルパーによる介助を望んでいましたが、夜間、早朝に
対応できる女性ヘルパーが限られていたことから、男性ヘルパーも、
排泄等の支援を提供していました。女性がこれを「つらい」と話す
場面もあったそう（※7）。
神奈川県の障害者施設で19人が殺傷された事件、胎児の発育や異常
の有無を調べる出生前診断等、障がい児者の存在を否定するかの
ような出来事は、後を絶ちません。
障がいの有無に関わず、ともに生きていく社会の実現を考えると
ともに、本人の希望に沿う性別のヘルパーを派遣できるだけの人材
の確保、介護職の専門性や地位の向上等、多岐に渡る視点から、
この事件と向き合っていきたいです。

※7 8/14付京都新聞『京都「安楽死」事件　ALS女性、
ヘルパーは17もの事業所から派遣　大きかったストレス』
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/328658

☆最後までお読みいただきありがとうございました。


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