【Tear’s Letter】「世界子どもの日」に考える「子どもの性的人権」｜【しあわせなみだ】Tear's Letter バックナンバー

【Tear’s Letter】「世界子どもの日」に考える「子どもの性的人権」

2021年11月21日

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★　Tear’s Letter
★　「世界子どもの日」に考える「子どもの性的人権」
★　2021年11月21日　No.515
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こんにちは！NPO法人しあわせなみだです。

厚生労働省は、5月に成立した「わいせつ教員防止法（教育職員等
による児童生徒性暴力等の防止等に関する法律）」を踏まえ、
保育士についても教員同様、わいせつ行為に対する登録の取消しや
再登録を、厳格化する方針をまとめました。本来子どもの健やかな
成長を支える保育所や学校が、性的人権を侵害する場とならない
よう、教育、福祉、そして医療従事者には、職業倫理の順守が
求められます。

↓詳細は厚生労働省「地域における保育所・保育士等の在り方に
関する検討会（第６回）」資料「保育士の確保・資質向上等」を
ご覧ください↓
https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000850461.pdf

↓11/29開催、職業的地位に乗じた性暴力を考える
「”パターナリズム”から考える性暴力〜ジェンダーを超えて〜」
イベント詳細ならびにお申込みはこちらです↓
https://blog.canpan.info/shiawasenamida/archive/1466

それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！

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┃【Tear’s Letter No.515 Topics】
┃★１．「世界子どもの日」に考える「子どもの性的人権」　
┃★２．編集後記
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★１．「世界子どもの日」に考える「子どもの性的人権」
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昨日11/20は、「世界子どもの日」でした。国連が1954年、
子どもの権利の認識向上や、子どもの福祉の向上を目的に、
制定しました。1959年には「子どもの権利宣言」が、1989年
には「子どもの権利条約」が、国連で採択されました。

↓「世界こどもの日」詳細はこちらです↓
https://www.unicef.or.jp/wcd/
↓「子どもの権利宣言（児童権利宣言）」はこちらです↓
https://tinyurl.com/958rtbcb
↓「子どもの権利条約（児童の権利に関する条約）」はこちらです↓
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jido/zenbun.html

そこで今回のメールニュースでは、国連が定める
「子どもの性的人権の保護」を考えます。

☆１）性的虐待から守られる
「児童の権利に関する条約」第19条では、締約国は、親等による
性的虐待を含む搾取から、子どもが守られるための、法制度の
整備を求めています。日本では、「児童福祉法」や「児童虐待
防止法」、そして5月に成立した「わいせつ教員防止法」等に
よって、性的虐待から子どもが守られる環境が、整備されて
います。

☆２）性的人身売買から守られる
「児童の権利に関する条約」第34条では、締約国は、「不法な
性的行為への勧誘や強要」「売春」「ポルノ」から子どもが
守られるために、国内外における措置をとることを求めています。
日本では、「児童買春・児童ポルノ等禁止法」等によって、
性的人身売買から子どもが守られる体制を、構築しています。

☆３）性暴力からの回復を保障する
「児童の権利に関する条約」第39条では、子どもが虐待や
搾取を経験した時には、心身の回復と社会復帰に向けた
措置をとることを、求めています。日本では、親からの虐待を
経験した子どもに対しては、児童養護施設や乳児院、里親等の
社会的養護を通して、子どもたちへの支援を継続しています。

見直しが検討されている刑法性犯罪においても、「（いわゆる）
性交同意年齢の引き上げ」「（いわゆる）グルーミング行為」等、
子どもに関する項目が盛り込まれています。
「自己決定権」の主張による「自己責任論」の過度な押し付け
ではなく、まずは「子どもの権利条約」がうたう「性的人権」
という概念が、広く浸透することが、大切ではないでしょうか。

★２．編集後記
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理事長中野が、明治大学公共政策大学院ならびに東洋大学で、
「ソーシャルアクション」をテーマに、講演いたしました。
しあわせなみだはこれまで、「性犯罪時の様子が盗撮された
ビデオの、裁判所による没収」「刑法性犯罪改正の後押し」そして
「障がいのある性被害者に対する法整備」等、社会を変える活動を
続けてきました。こうした取り組みを、NPOや福祉を学ぶ皆さんと
共有し、ともに考えることのできる講演や研修を、積極的に
お受けしています。お気軽にお問い合わせください。
↓お問い合わせはこちらから
http://shiawasenamida.org/inquiry

☆最後までお読みいただきありがとうございました。

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