【Tear’s Letter】障がい特性を踏まえた刑法性犯罪改正を求めます｜【しあわせなみだ】Tear's Letter バックナンバー

【Tear’s Letter】障がい特性を踏まえた刑法性犯罪改正を求めます

2023年03月12日

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★　Tear’s Letter
★　障がい特性を踏まえた刑法性犯罪改正を求めます
★　2023年3月12日　No.567
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夫の逮捕を機に、メディアへの出演を取りやめている
国際政治学者への批判が、後を絶ちません。その中で、過去に
性被害の経験を告白したことについて「共感を得られない」
「苦難を乗り越えた自分を社会に認知させるための告白」
といった攻撃が起きています。
夫が起こした事件によって、性被害と対峙してきた人生が
否定されることは、あってはならないことです。不当な
バッシングが増幅しないために、取り組むべきことが
まだまだたくさんありますね。

↓詳細はNHKクローズアップ現代【性暴力を考えるvol.8】
「三浦瑠麗さんが語る“レイプドラッグ"の被害」をご覧ください
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/147/index.html

それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！

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┃【Tear’s Letter No.567 Topics】
┃★１．障がい特性を踏まえた刑法性犯罪改正を求めます
┃★２．編集後記
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★１．障がい特性を踏まえた刑法性犯罪改正を求めます
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法制審議会刑事法（性犯罪関係）部会は、性犯罪改正に対する
「要綱（骨子）案」ををまとめました。
↓「要綱（骨子）案」はこちら
https://www.moj.go.jp/content/001357718.pdf

被害者に障がいがある場合については、いくつもの懸念点が
出てきました。
そこでしあわせなみだは、障がい特性を踏まえた刑法
性犯罪改正を求める要望書をまとめましたので、公開します。

＝＝＝

障がい特性を踏まえた刑法性犯罪改正を求める要望書

↓詳細ならびに要望書ダウンロードはこちら
https://tinyurl.com/bdfkvdr8

＝＝＝

１．意志形成について

・国連・障害者権利委員会は、現行刑法第百七十八条の「心神喪失」
　に「障害」を含めていることは「侮蔑的」であることを指摘、
　「除く措置」を求めています。
・要綱（骨子）案では、「心身に障害があること」を、「同意
　しない意思を形成し、表明し若しくは全うすることが困難な状態」
　に含めています。しかし障がいのある人は、それぞれの方法で、
　自らの意志を示します。障がいがあることをもって「意思を形成
　できない」とするのは、現行刑法の「心神喪失」と等しく、
　侮蔑的です。このため諸外国では、「不同意性交等罪」とは別に、
　「障害に乗じた性犯罪」を設けています。
・これらを踏まえ、障がいのある人の意思形成を考慮した改正を
　求めます。

２．対人援助職という地位・関係性について

・障がいのある人にとって、福祉職・医療職・教育職といった
　「対人援助職」の者は、生活を共にし、身の回りの世話をする
　「監護者」同等の立場にあります。
・要綱（骨子）案は、「経済的又は社会的関係上の地位に基づく
　影響力によって受ける不利益を憂慮していること」を規定して
　います。しかし障害の程度によっては、他者に対し、「不利益」
　を「憂慮」することが、困難な場合があります。対人援助職の
　指示には「従うのが当然」と考えていることもあります。
・これらを踏まえ、対人援助職を含めた「地位・関係性」を考慮
　した改正を求めます。

３．（１・２が困難な場合）今国会で刑法性犯罪改正を
　実現した上で、議論を継続してください

・「障害者の権利に関する条約」が定める「司法手続の利用の機会」
　の早期実現に向け、今国会で刑法性犯罪改正を実現し、
　「障がい」の概念を刑法に盛り込むことが必要であると考えます。
・障がい特性、ならびに障がいのある人への性犯罪の実態を
　踏まえた議論を、継続してください。

★２．編集後記
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新型コロナウイルスの感染対策とされたきたマスク着用が、
明日3/13から緩和されます。
コロナ感染拡大前は、マスクは、花粉の侵入を防ぐことにより、
花粉症の症状を抑えたり、風邪を他人に移さないための配慮として、
着用されていました。しかしコロナを機に、「目の前の人が感染
しているかも」という「他人への信頼の損失」が、着用の理由に
なりました。また、コロナ感染拡大後に知り合う人が増える中で、
「マスクを外した自分を見られたくない」という「自分への自信の
喪失」も、感じられます。
マスク着用緩和が、他人、そして自分への信頼を回復する
きっかけになるといいですね。

☆最後までお読みいただきありがとうございました。

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