【Tear’s Letter】「性暴力の被害経験に関する調査」のご案内｜【しあわせなみだ】Tear's Letter バックナンバー

【Tear’s Letter】「性暴力の被害経験に関する調査」のご案内

2018年06月10日

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★　Tear’s Letter
★　「性暴力の被害経験に関する調査」のご案内
★　2018年6月10日　No.373
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こんにちは！しあわせなみだです。

しあわせなみだでは、NPO法人まちぽっと2017年度ソーシャル・
ジャスティス基金に採択され、「障がい児者への性暴力に関する
アドボカシー事業」を実施しています。
国会議員への働きかけの成果として、自民党司法制度調査会から
出された提言に、障がい者への性暴力に取り組んでいくことが、
明記されました！
2020年の刑法性犯罪見直しの実現、そして「被害者としての
障害者」の概念が盛り込まれるよう、努力してまいります。

↓提言の詳細はこちらです
https://www.jimin.jp/news/policy/137498.html

それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！

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┃【Tear’s Letter No.373 Topics】
┃★１．「性暴力の被害経験に関する調査」のご案内
┃★２．ウェブサイト更新情報　　　
┃★３．編集後記
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★１．「性暴力の被害経験に関する調査」のご案内
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内閣府の調査（※1）では、無理矢理に性交等の被害に遭い誰かに
相談する人は39.0％。このうち警察に届け出るのは、わずか3.7％
です。ほとんどの性暴力は潜在化し、その実態は社会には明らかに
されていません。これが、性暴力に対する誤解や偏見を生み出す
要因にもなっています。
その1つが、「嫌なら断れる」「必死に抵抗すれば逃げられる」
というものです。刑法性犯罪処罰規定でも、強制性交等罪や
強制わいせつ罪に問うための要件として、「加害者が暴行脅迫を
用いたこと」が挙げられています。
しかし実際は、「突然のことで心身が凍りつき動けなかった」
「加害者との間に上下関係があり断れなかった」といった声が
少なくありません。意思を確認しない「不同意」による性交が、
心身を深く傷つけています。
現在、この「不同意性交」を明らかにするための調査が行われて
います。そこで今回のメールニュースでは、調査を担当している
齋藤梓さんへのインタビュー記事をお届けします。

↓調査の詳細はこちらです
https://spring-research.webnode.jp/

☆齋藤さんが性暴力経験者に心を寄せることになった
　きっかけを教えてください。

未成年の頃に、身近に性暴力被害を経験したことで、「他者から
暴力的に傷つけられることは理不尽だ」と思いました。そして
「その後、人は、どのようにその人の人生を取り戻していくのか」
ということに関心を持ちました。誰かが自分の人生を取り戻したい
と思った時に、少しでもお手伝いができればと思い、心理職を
目指し、今に至ります。

☆なぜこの調査を実施するのか、
　調査の目的や意義を教えてください

欧米では「不同意性交」を「性犯罪」としている国々が存在します。
しかし日本では被害に遭われた方にとっての「性暴力」と、司法で
犯罪として扱われる「性犯罪」が異なっており、人生に大きな影響
を及ぼしている「性暴力」が「性犯罪」として扱われないという
問題が生じています。また、社会の「性暴力」の理解も、未だ、
実態に即したものではありません。
そこで、当事者の視点から「望まない性交」がどのような体験で
あるか明らかにしていくことが、この研究の大きな目的です。

☆この調査で明らかにしたいことを教えてください

当事者の方の視点から「望まない性交」の体験や、「望まない性交」
が人生に与える影響を明らかにしたいと考えています。きちんと
した社会調査の手法を使い、当事者の方の体験を社会に伝えていく
ことを目指して、調査を進めています。

☆最後に、性暴力を経験した方へのメッセージを！

皆様の大切な声を、しっかりと、社会に伝えていきたいと考えて
います。ご関心を持ってくださった方は、ぜひ、ウェブサイトを
ご覧ください。なお、「経験談を読む」のページは、掲載を同意
くださった方々の経験談が掲載されています。出来事の描写が
含まれており、フラッシュバックを引き起こす可能性もございます
ので、ご注意ください。
なお、調査ご協力のインタビューは、7月下旬から10月ごろを
予定しております。
詳しくは、
https://spring-research.webnode.jp/
をご確認ください。

☆プロフィール
齋藤梓（さいとう・あずさ）
臨床心理士。目白大学人間学部心理カウンセリング学科専任講師。
臨床心理士として学校や精神科に勤務する一方、民間の犯罪被害者
支援団体で殺人や性暴力被害などの犯罪被害者や遺族の精神的ケア
に取り組む。
共著（分担執筆）に「性暴力被害者への支援」（誠信書房）など。

※1　男女間における暴力に関する調査（平成29年度調査）
http://bit.ly/2JltZ53

★２．ウェブサイト更新情報
───────────────────────

☆イベント情報に【6/29:東京】寅さんのなみだ
[性暴力被害者をパートナーにもつ男性の語り場]
～今の性教育ってどうなってんの？～を掲載しました
http://shiawasenamida.org/170475
↑しあわせなみだ主催イベントです

★３．編集後記
───────────────────────

大阪府摂津市の部長級職員が、「ハラスメント許さない」宣言を
行いました。部下に対し、自らが考えた宣言文を読み上げた他、
6月をハラスメント防止月間として定め、相談窓口の設置や、
管理職向け研修等を行っていくそう。
職場におけるハラスメントは、権力を持つ上司から部下に対して
行われます。撲滅に向けた取り組みは、部下ではなく上司の意識を
変える必要があります。摂津市の対策が、他の自治体や企業にも
広がってほしいです。

↓詳細は6/8付朝日新聞をご覧ください
https://www.asahi.com/articles/ASL673GLSL67PPTB002.html

☆最後までお読みいただきありがとうございました。

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