「家族だけのサポートで学校に行けるようになりますか?」について
今回もメールを読んでいただき嬉しく思います。
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今回は
「家族だけのサポートで学校に行けるようになりますか?」
という質問にお答えしていきます。
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結論から言います。
【できるケースとできないケースがあります】
それぞれのケースについてお話ししますね。
・第3者に頼らずできれば家族だけで乗り越えたい
・家族の問題なので家族だけで何とかしたい
・家庭に他の人が入ってくるのは抵抗があります
その気持ちはよくわかります。
家族の問題は家族で解決したいと思うのは当たり前です。
ただ、不登校というのは本来は学校に行くべきなのに
親が行かなくてもいいと認めてしまっている状態です。
少し厳しい言い方になりますが
子どもを学校に行かせないといけないのに
親は子どもを学校に行かせられていない状態となります。
状況の説明のために言いましたが
親が悪いと責めているわけではありませんので
ご了承ください。
もちろん
「待ちましょう、休ませましょう」のアドバイスで
認めるように言われているのもありますし
実際、キャパシティオーバーをしている状況では
無理に行かせるのはよくありませんので
そのような対応が正しいのです。
ですが、結果として言い方は悪いですが
親がルールを破っているような状態を作っている
ということなのです。
親が行けと言っても行かない(実際は行けないのですが)
親が命令をして子どもが聞かないことで
親がルールを破っている状態を作ってしまうのです。
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■家族としてのパワーバランスが崩れる
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家族のパワーバランスが崩れると子どもが
親に命令したり親に暴言を吐いたり
本来の家族関係が崩れてしまうのです。
【それが不登校の恐ろしいところです。】
不登校は親が悪いのではなく
そうなってしまうシステム上の問題です。
ですから自分を責めないでくださいね。
でも結果として家族のパワーバランスは崩れて
家族が子どもに気を使う状態になります。
そして坂を転げ落ちるように
どんどん家族関係が悪化してきます。
不登校を乗り越えるためには
家族が一丸とならなければいけません。
小学生は特に
自分で選択できるほど社会を学んでいないので
大人が助けてあげる必要があります。
親子のパワーバランスが崩れた状態で
子ども上位の状態で、信頼関係が揺らいでいる状態で
それができるかどうかを考えてみてください。
ご両親が子どもと向き合って
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「このままではまずいから
お母さんとお父さんと一緒に
学校行けるようにしよう」
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と言ったとき「うん、一緒に頑張る」
と言ってくれたら家族で解決できる可能性はあります。
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・学校の話とかする気はない
・頭が痛くなってきた、うーーー
・何それ?どうした?キモ
・もー、そーいうこと言わないでよ
・うっせーババア
・しね
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子どもに話したときに
上記のような返答がイメージできた方は
残念ながら家族では難しいと思ってください。
ショックだと思いますが落ち込まないでくださいね。
その場合は
いったん家族のパワーバランスが元に戻るように
割り切ってリセットしましょう。
リセットというよりはよりよい家族のカタチに
再設定するというイメージを持てばいいのです。
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■それにはきっかけが必要です。
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そこでカウンセラーが間に入って
家族の潤滑油の役割をしていきます。
それをジョイニングと言います。
より良い形にして子どもが学校に行く
↓
家族が元の状態、それ以上の家族のカタチになったら
カウンセラーが離れる
↓
そして、家族だけでも機能する
このメルマガを登録いただくときにお渡しした
「家族環境改善マニュアル」にも
そのことが書いてありましたよね。
【これが家族療法のシステムズアプローチです】
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【実際のクライエントさんの声】
元の状態以上になるの?と思われる方は
ぜひ読んでみてください
⇒https://mail.omc9.com/l/02NMnI/2hfGhPCv/
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なるべく簡単に伝えましたが
家族療法の詳しい考え方については
「家族環境改善マニュアル」に書いてあるので
そちらをご覧ください。
家族だけで何とかしたいという気持ちはわかりますが
不登校の状態は坂を転げ落ちるように
どんどん悪くなっていきます。
勉強の遅れ、クラスでの居場所、友達との関係など
長く離れていてよくなることはありません。
そこから引きこもりになる可能性もありますし
悲しい事件に発展するリスクもあることを
親としてしっかりと受け止めなければいけません。
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子ども達の1年、1ヶ月、1日、1秒は
私たちの過ごす時間よりも濃く貴重です。
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家族だけで何とかしたいとその貴重な時間を削るなら
第3者に頼ってでも貴重な時間を
取り戻してあげてください。
頼ることは、悪いことではありません。
恥ずかしいことでもありません。
1人で辛さを抱えて、誰にも相談できずに
この状態をずっと続けてしまうことの方が
子どもの未来ある時間を無駄にしてしまうほうが
辛いはずです。
だから一緒に乗り越えましょう。
あなたは1人じゃない。
そして、このメールを読んで
子どものことを真剣に考えているあなたなら
きっとできます!
不登校は孤独です。子どもも家族も閉鎖的になります。
だから1人で悩まず一歩前に一緒に踏み出しましょう。
そのためには、まずは、専門家に相談してください。
そして学校復帰できた方がいる懇親会や親睦会に
参加してください。
同じ苦しみを抱えている方
それを乗り越えられた方から学んでください。
きっと希望が見えるはずです。
一緒に頑張ろうと思えるはずです。
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次回は「復学支援は高額?」にお答えします。
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