コンセプト説明

さて、昨日の続きです。

オプティミスト（楽観主義者）の方が、
ペシミスト（悲観主義者）に比べて、
成果を出しやすいというお話でした。


では実は、あなたが楽観主義になれば良いかと言うと、、、
そういう単純な話でもありません。


楽観主義が役立つ仕事と
（適度な）悲観主義が役立つ仕事が違うのです。

本当のネガティブだけはダメってことですね　笑


楽観主義が効果的な分野は、、、

イニシアティブや粘り強さや大胆な夢を要求され、
敗北感を味わうことの多いストレスの大きい職種

（例）
セールス、仲介業、広報、俳優など人前に出る仕事
創造的な仕事
競争の激しい仕事
燃えつきる率の高い仕事


悲観主義が効果的な分野は、、、

一際鋭い現実感覚を要求される仕事。
競争もそれほど激しくなく、辞める率も低くて、
プレッシャーの少ない状況での専門的な技術が必要

（例）
設計・安全工学、技術・コスト見積もり、契約交渉、
財政統制・会計、法律（訴訟を除く）、
経営管理、統計、テクニカルライティング、
品質管理、人事・渉外管理


楽観主義はまさにポジティブ、
夢や希望で動きますが、

それだと現実をシビアに判断するときには、
甘く見積もり役に立ちません。

そんなときは適切にリスクを見積もることができる
悲観主義の方が効果があるということです。


あなたのお仕事はどちらでしょうか？

僕たち小さな会社の社長や自営業は
一人でどちらもこなす必要がありますよね。


なので、僕たちが目指すのは
単なるオプティミストではなく、

場面に合わせて、
楽観主義と悲観主義を行き来できるようになることです。


この楽観主義と悲観主義が
何によってもたらされているかというと、
自分へのことばの与え方でした。

このことばの与え方
＝説明スタイル（と本では呼ばれています。）
が自分の行動を支配し、
結果に影響を及ぼしています。


では、この説明スタイルとは一体何かというと
要は「思い込み」です。
暗示と言ってもよいかもしれません。


これを変えるトレーニングをすることで、
楽観主義の考え方を手に入れることができ、
状況に合わせて説明スタイルを切り替えて、
自分をコントロールすることができるようになります。


【説明スタイルを変える３ステップ】

１．自分の説明スタイルを知る

まずは、これまでにあった困った状況を思い出してもらい
次のように分解します。

状況（「困った」状況）
↓
思い込み（困った状況をどのように解釈するか）
↓
結果（自分の感情、行動）


おそらく、状況と結果は実際に起こったことなので
すぐに分かると思います。

でも、思い込みの部分は無意識で判断してますので、
すぐには出てこないはずです。

なぜ自分はそのときそのような行動を取ったのか、
どうしてそのような感情を抱いたのか、
考えてください。

例えば、
「自分にはそれを解決する力がない」
「あの人はいつもそうだ」
「自分のことを話すと否定される」

こういうものが「思い込み」＝「説明スタイル」です。


２．説明スタイルを変える

思い込みが見つかったら、
それが事実であるか検証し、反論します。

・証拠はあるか？
・別の考え方はできるか？
・思い込みが本当だった場合、それはどんな意味を持つか？
・その考え方は有効か？


そして、その後自分を「元気づけ」ます。

自分を承認し、応援します。


つまり、これまでの思い込みを
意識的に変更する作業ですね。


３．とにかく量をこなす

これをたくさんやっていると、
同じ思い込みが繰り返し出てくるはずです。

人によっては、本当に根深い・凝り固まっている思い込みが
見つかるかもしれません。

これらはこれまでの数十年間で作られてきたものなので、
１回ですぐに変えられるものではありません。

ポイントは、とにかく量をこなすことです。
何度も何度も反論し、元気づけ、
現実を捉え直すことです。

この作業は、心理学の世界で
リフレーミングということもあります。

やらなければ変えられません。

漫画みたいに何かの出来事をきっかけに
一瞬で覚醒するようなことはありません。

変えたければ、常にそれを意図してください。


僕たちは、この世界の現実を
自分というフィルターを通して
見たいように見ています。


思い込みが行動に繋がり、
その行動が成果結果を作ります。

つまり、思い込みが成果結果を作っています。


どうせなら、良い思い込みをしましょう。
現実がどんどん変わっていきます。