まとめで失われるもの
便利にはなっていますが……。
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エンジニアライターの
「書いて人生を変える」メルマガ
Vol.0993 2026.3.4
発行者:蔵本貴文(くらもとたかふみ)
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こんにちは。
エンジニアライターの蔵本です。
最近はオンラインミーティングで、
AIが自動で議事録を作成して
くれる機能があります。
結構、要点をつかんでいて、
会社の会議では有効に活用しています。
しかしながら、書籍を作る時には
これは全く役に立ちません。
追加でヒアリングをしました、
とこのAIのまとめを送られ、
「全く、役に立たないじゃないか」と
思ったことが何度もあります。
というのも、AIのまとめは、
結論を簡潔に示すものです。
しかしながら書籍というメディアは
その結論にいたる道筋を
味わうためにあるのです。
要点ではその間にある雑談や
事例や細かい説明が
全て省かれてしまいます。
書籍を書くお手伝いをする場合、
その人が伝えたいことを
そのまま表現せず、
それを補完する事例を通じて
著者の思いを伝えます。
だから、書籍の取材としては、
あまり役に立たないのですね。
もちろん背景をざっと
知りたい時には有効ですが。
しかし改めて思うことですが、
人間というものは、
真っすぐ最短距離で目的を達成すれば
良いというわけでもないのですね。
書籍なんてその良い例で、
Web記事でポイントはわかるのに、
時間をかけ長い文章を読むのです。
旅とかでもそうですが、
ゆっくり進むことで得られる
風情があるのでしょう。
そして、それは大体の目安があります。
本だとそれが200ページ、10万字弱
くらいが心地よいようです。
他にも、映画は2時間程度の
場合がほとんどです。
このくらいが心地よいのです。
理屈はわかりませんが、
著者としてその感覚は
しっかりとつかんでおくべきでしょう。
タイパという言葉にあるように、
効率が重視される時代です。
AIの要約なんて、その最たる例です。
しかし、それでもゆっくり進みたい
人間の欲求に応える作品を作ることが
大事なのです。
著者となるのなら、
まとめとか、要約に安易には
頼らないようにしましょう。
そこで失われている情報に、
書籍としての価値があるのです。
●●今日のポイント●●-----------------
人間はゆっくり進みたい時がある。
それに応える作品を作ろう。
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