今日だけ 日々の瞑想 7月9日 私たちは必ず回復する
ベーシックテキスト P.142
スピーカーの仲間が、自分は実はスピリチュアルな原理がまだよく理解できないのだと話していることがある。さらに、自分のいまの心のなかをみなさんが知ったら、まだまだ狂っているとあきれ返るだろう、とも言っている。クリーンの期間が長くなると、自分が理解していることなどほんの少しなのだということがよく分かる、とも話している。ところがその同じスピーカーが、次の瞬間には、回復によって自分の深い部分にもたらされた変化について話し始める。ナルコティクス アノニマスの12のステップに取り組んだことで、絶望が希望に変わり、薬物をどうしてもコントロールできなかった自分が、いまはまったく使わずにいられるようになり、何をやってもどうにもならなかったのに、いまは責任が持てるようになったのだと話している。いったい、どちらの話が正しいのだろうか。私たちは回復できるのだろうか、それともできないのだろうか。
私たちは、回復によってもたらされた自分の変化については、ごく控えめに話すことが謙遜であり、それでこそ感謝の気持ちが示せるのだと考えている向きがある。もちろん、その奇跡を起こしたのは自分だと思っているのなら、このプログラムを正当に評価していないことは確実だ。だが、その奇跡の偉大さを認めていないのだとしたら、自分に対しても、私たちが分かち合っている相手に対しても、やはり不当な行為をしていることにかわりはない。
私たちは必ず回復する。もし回復の奇跡が見えないのだとしたら、もう一度じっくりと見据えてみる。回復はナルコティクス アノニマスのなかに――オールドタイマーや、ミーティング場にたくさんいる新しい仲間や、とりわけ私たち自身のなかにも――深く染み込んでいる様子が見えてくる。私たちはただ目をあければよいのだ。
今日だけ:私は、自分の回復の奇跡を認め、それに気づけたことに感謝しよう。
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