今日だけ 日々の瞑想 11月17日 苦しみを乗り越える
ベーシックテキスト P.132
こんなにつらい経験は初めてだ。一晩中眠れなかった夜がやっと明け、ベッドから出て神に語りかける。それでもちっとも楽にならない。「それは必ず過ぎ去る」というささやきが聞こえるのだが、「それはいつなんだ?」と信じることができない。心を騒がせながらも、なんとかその日をやり過ごす。
目に涙を浮かべながら車を運転し、カーラジオをつけて、自分の考えに耳をふさぐ。それでも、まっすぐ仕事場に向かう。薬物を使おうという考えは起こらない。
つらくて内臓まで張り裂けそうだ。もうこれ以上は耐えられないというところで、感覚が麻痺し、沈黙する。ミーティングに行く。仲間たちのように陽気でいられたらどんなにいいだろう。でも、リラプスすることはない。さんざん泣いたところでスポンサーに電話をかける。友人の家に向かうが、心のなかがひどくざわついているために、途中の美しい景色も目に入らない。友人を訪ねても、ちっとも心が晴れないのだが、少なくとも、薬の売人のところへ行ったのではない。
仲間の第5ステップを聞く。ミーティングで分かち合う。カレンダーを見て、この日もクリーンでいられたことに気づく。やがてある朝、目覚めたとき、外はさわやかに晴れ渡り、真っ青な空に輝く太陽が目に入る。深呼吸をし、思わず微笑みながら、それが過ぎ去ったことを実感するのだ。
今日だけ:今日の気分がどうであっても、私は回復を続けよう。
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