今日だけ 日々の瞑想 12月1日 生きているから得られるもの
ベーシックテキスト P.77
もし神が、自分が望んだものをみな与えてくれたとしたら、いったいどういうことになるか想像してみよう。ワクワクするような新車、オールＡの成績、３倍の給料――しかも、何の努力もせずに、ただ求めるだけで与えられたとしたら……。
では次に、働かずに得た大金、高級新車、不相応な学業評価を手にしたときの問題を想像してみよう。何の理由もなく給料が何倍にもなったら、その金で何をしようとするだろうか。大金の管理が自分にできるのだろうか。その金額に恥じない生活を身につけているだろうか。その給料に見合う仕事をしていないことを知りながら、自分はその金額に値するかのように見せかけることができるだろうか。
高級な新車についてはどうだろう。新車となると、それだけ保険料が高くつき、かなりの維持費が必要だ。そういうことをちゃんと自分でやっていけるのだろうか。
学問の名誉だが、実力で得たオールＡではないので、優秀な学生と同じような研究は行えないだろう。不正な成績ということで人前に出されたときはどうすればよいのだろう。
私たちが神と話をするときには、自分が現実社会に生きていることを忘れてはならない。実際に努力をしながら対処の方法を学んでいるからこそ、それだけのものが得られるのだ。神の意志を知り、それだけを行っていく力を求めて祈るなら、その結果を引き受けて生きる力がつき、自分に対応できること以上のものは自分に示されないことが確認できるだろう。
今日だけ：私は現実社会のなかで神の意志を知り、それだけを行っていく力を求めて祈ってみよう。
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