今日だけ 日々の瞑想 12月25日 無名にとどまることと身勝手さ
ベーシックテキスト P.121
アノニミティ(無名にとどまること)には、匿名という意味もあるが、NAのプログラムではもっと大きな原理が働いている。それは、無私無欲――私心や自分の欲を捨てる――という原理だ。生きることがどうにもならなくなった無力さを認めたとき、私たちは身勝手さから最初の一歩を踏み出し、無私無欲に向かってその最初の一歩を歩み始めた。身勝手さのために自分の人生を動かそうとするのをやめると、以前は自分の人生にまったく欠けていた力や方向性が見えてくる。
この無私無欲の原理は、私たちの満足感をはるかに上回るものだ――つまり、もっとすばらしい生き方ができるようになる。世の中はこうあるべきだという自分の考えなど、どうでもよくなり、周りのあらゆる人たちやあらゆることに自分の意志を押し付けようとすることもしなくなる。そして「知ったかぶり」をやめ、ほかの人の経験がどれほど大事かが分かってくると、尊敬の気持ちをもって彼らに接することができるようになる。ほかの人たちの関心も、自分の関心と同じぐらい大切なものになり、自分にとって何がベストかではなく、グループにとって何がベストかを考えられるようになる。そして自分の存在――単なる自分、自分の名前、自分自身――を超えた生き方に一歩を踏み出す。私たちは、無名にとどまる原理にそって生きることを始めたのだ。
今日だけ:神さま、身勝手さから私を解放してください。無名にとどまる原理を理解できますよう、そして、無私無欲に生きることができますよう、力を貸してください。
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