今日だけ 日々の瞑想 1月7日 回復
ベーシックテキスト P.170
私たちのなかに、使い始めた以前の状態に「回復」したいなどと願う仲間はまずいない。多くの仲間が、身体的・性的・感情的虐待にさんざん苦しめられていたからだ。そんな虐待に耐えるためには、薬を使い続け、自分を麻痺させる以外、方法がなかった。また、やはり同じようにつらい日々のなかで、アディクションから抜けられなくなった仲間も多い。私たちはみな、進むべき方向や目的を見失った。スピリチュアルな面でも空っぽになった。孤独しか感じられず、だれかを思いやることなどできなかった。生きていることに何の意義も価値も見いだせなかった。そこで私たちは、自分のなかの空洞を満たすために薬物を使った。だから、昔の状態に「回復」したいと思う仲間など、私たちのなかにはいないのだ。
だが、NAで私たちが知った回復とは、それまで考えていた「回復」とは違うものだった。それは、新たな生き方につながるチャンスだったのだ。私たちには、昔の人生の残骸がいを取り除く道具が与えられた。勇気を持って新たな道に一歩を踏み出そうとするとき、後押しをしてくれるものも与えられた。そして、自分より偉大な力との意識的な触れ合いという贈り物も与えられた。その力が、昔は痛ましいほどに自分に欠けていた内面の強さや方向性を与えてくれたのだ。
それが回復なのだろうか。そう、あらゆる面での回復だ。私たちは自分に実現するとは夢にも思っていなかった、まったくすばらしい、新しい生き方ができる状態にしてもらうことができた。そのことに感謝している。
今日だけ:私は、昔の自分にはなかったものを見つけ出すことができた。自分では考えられなかったもの、それは回復の道を歩むアディクトという生き方だ。ハイヤーパワーへの感謝の気持ちはどんな言葉でも言い尽くせない。
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