今日だけ 日々の瞑想 1月16日 電話をかけてみよう！
ベーシックテキスト P.51
私たちには仲間のＮＡメンバーが必要だ――仲間の経験、友情、笑い、導き……、ほかにもたくさんある。それでも、スポンサーに電話をしたり、ＮＡの仲間のもとに行ったりするのをためらう仲間が多い。そんなことをしては、厚かましいのではないかと思うからだ。だれかに電話をかけようと思っても、自分など、相手の時間を使う価値はないのだと思っている。仲間に自分のことが知られたら、本当の自分が知られたら、拒絶されるに決まっているとも思っている。
それは、仲間のＮＡメンバーたちも自分と同じだということを忘れているからだ。どういうことをしでかした経験があろうと、どういう場所に足を踏み込んだことがあろうと、どんな気持ちになったことがあろうと、回復の道を歩む仲間のアディクトはみな、同じ経験があり、共感してくれる。自分のことをもっとさらけ出して仲間に知ってもらうようになると、仲間から「ここが、あなたに一番ふさわしいところなんですよ。みんなあなたと同じ仲間です。あなたがいるべき場所なんです。ようこそ！」という声が飛び交うはずだ。
私たちが仲間を必要としているように、仲間も私たちを必要としていることを、つい忘れがちだ。自分の居場所を見つけたい、仲間の思いやりに触れたい、分かち合えるだれかが欲しい、と思っているのは自分だけではない。仲間とのつながりを絶とうとするのは、仲間が必要としている何か、私たちにしか与えることのできない何か、つまり、私たちの時間、私たちという仲間、ありのままの私たちを、彼らから奪い取ることになるのだ。
ナルコティクスアノニマスで回復の道を歩むアディクトは、お互いに助け合っている。電話の向こうで待っているのは、拒絶ではなく、温くもりと、お互いにＮＡの仲間の一人だという一体感なのだ。
今日だけ：私はＮＡの仲間のなかにいよう。ＮＡのフェローシップのなかで、仲間に手を差し伸べ、そして、私に差し伸べられた手を取ってみよう。
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