今日だけ 日々の瞑想 1月20日 一つの約束、多くの贈り物
ベーシックテキスト P.168~169
使うのをやめたくてナルコティクスアノニマスにやっとたどり着いたものの、そこでこんな売り込み口上を言われたらいったいどんな気持ちがするか想像してほしい。「ステップを行い、薬を使わなければ、結婚できるし、郊外の家にも住める。平均的な数の子どもが授かり、平均的な市民と同じような装いができ、生産的で責任ある社会の一員にもなれる。王様や大統領と同席したって少しも見劣りしない人間になれる。相当なキャリアを積んで、大金持ちにもなれるんだ」。そんな仰々しい大演説で迎えられたら、ほとんどの仲間は悲鳴を上げて逃げ出すだろう。
実際にナルコティクスアノニマスで私たちを迎えてくれる言葉は、そんな高圧的なたわごとやギョッとするような予言ではなく、アディクションという病気にしがみつくことから解放されるという希望だ。もう二度と使う必要がないという言葉を聞いたとき、私たちから不安が取り除かれ、喜びに満たされた。
NAでは、だれかからどういう人間になれと押し付けられることはない。
回復を続けていれば、よいことが起こるのはもちろんだ。私たちは贈り物――スピリチュアルな贈り物、物質的な贈り物、これまでずっと夢見ていたがまさか実現するとは思いもしなかった贈り物――を手にすることができる。それは真実の贈り物だ。だからといって、NAメンバーになっただけでそれを手にできるわけではない。だが全員に約束されていることがある。それはアディクションからの解放だ。そして私たちはそれで十分なのだ。
今日だけ:私はアディクションという病気からの解放を約束された。私が受け取った贈り物は、回復という恵みだ。
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「満足感に目を向けたためしはなく、空しさやくだらなさばかりにこだわっていた」 ベーシックテキスト P.143 アディクションの真っ最中、私たちは自分ではないだれかにかわりたいと何度思ったことだろ
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2024年11月17日
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