今日だけ 日々の瞑想 1月22日 回復という学びの場
ベーシックテキスト P.25
回復のなかで何かを学ぶということはきつい作業だ。なかでも、私たちが何よりも知っておく必要があることの学びが一番きついとも言える。だが私たちは、回復を学び、日々与えられる経験に備える必要がある。ミーティングで仲間の分かち合いに耳を傾けながら、あとで参考にできそうなことを頭のなかにしっかり刻み込む。「レッスン」以外の時間には、頭に刻み込んだことを思い出し、また、NAの文献を読んで予習・復習をする。学生たちが、学んだ知識をテストの答案に書き込んでいくように、私たちもまた、危機的な事態になったときには、回復の経験を当てはめていく。
日常生活のなかで苦境に出合うたびに、どう取り組めばよいのかという選択肢が示される。心の平安を脅かされるのが怖いからと、ただ恐れ、避けて通る道を選択することもできる。あるいは、成長のチャンスが与えられたのだと、感謝の気持ちを持って受けとめることもできる。回復のなかで自分は本当に原理を学び取っているかが確認できたら、日常生活で苦境に出合うたびに大きな力をつけていける。だが、どんな問題も避けて通っていると、学び取ったことを簡単に忘れ、成長がやがて止まる。苦境に出合うということは、新たなスピリチュアルな目覚めにつながるすばらしいチャンスなのだ。
危機的状況を乗り越えると、そのあとにしばらくの休息時間が与えられることが多い。それは、自分が身につけた、難局に対処する新たな手腕に、自分自身がなじんでいくための時間だ。自分の経験を深く省みたあとには、いま学び取ったばかりのことを、これから学ぼうとしている仲間に分かち合うチャンスがめぐってくる。回復という学びの場では、私たち全員が教師であり、また生徒でもあるのだ。
今日だけ:私は回復を学ぶ生徒になろう。苦境に出合ってもそれを歓迎し、自分が学び取ったことに自信を持ち、仲間にも積極的に分かち合っていこう。
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