今日だけ 日々の瞑想 2月28日 最も偉大な贈り物
ベーシックテキスト P.152~153
ミーティングにつながったばかりのころ、このプログラムに取り組んだら贈り物がもらた、と仲間のアディクトたちが話しているのをよく耳にした。ただし、昔の私たちにはそれが贈り物だとはとても思えなかったのだが。その一つが、自分の感情を感じられる新たな能力だった。私たちは長い間、薬物で感情を麻痺させていた。愛情や喜び、幸せといった感情とも長い間無縁だったが、そんな私たちでも、問題なくそういう感覚を贈り物だと考えることができた。では、怒り、悲しみ、怖れ、孤独といった、「嫌な」感情についてはどうだろう。そんな感情さえ、贈り物だと思えというのか。ふつうは、できることなら避けたいものに感謝などできるわけがない。
考え方しだいでは、こういう感情にも感謝できるようになる。思い出してほしい。私たちは愛なるハイヤーパワーを信じられるようになり、そしてそのパワーの配慮を願った。さらにハイヤーパワーは間違わないのだと信じられるようになったではないか。望ましい感情だろうと、嫌なものであろうと、その感情が与えられたのは理由があってのことだ。そのことを忘れなければ、嫌な感情などというものはない。私たちはただ、そこから何かを学べばよいのだ。信じる心とハイヤーパワーの配慮に勇気を与えられ、その日にどのような感情が生まれようとも、私たちはしっかりと向き合っていけるようになった。
これは、回復したてのころによく聞かされた言葉だが、確かに「あなたのハイヤーパワーは、その日、あなたが手に負えないことまで示すことはない」。
そして自分の感情が感じられることは、回復の偉大な贈り物なのだ。
今日だけ:私は自分の感情を温かく歓迎しよう。どのような感情に襲われようと、私にはきちんと向き合える勇気が与えられたのだと信じてみよう。
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