今日だけ 日々の瞑想 7月24日 仮面をはずそう
ベーシックテキスト P.52
アディクション真っ盛りのころ、私たちによくまとわりついていたのは、過敏症、不安感、自己認識の欠落だった。だが、回復に入ってもそれがいまだに消えず、引きずっている仲間がかなりいる。能力不足、拒絶される不安、見通しが立てられないという恐れは、一夜にして消えるものではないからだ。私たちの多くが、自分を守るため、あるいは人から嫌われないために、偽りの人格や自分像を作り上げてきた。なかには、自分でも自分のことが分からないので仕方なく仮面をかぶっていた仲間もいる。だから、使っていたときに自分を守ってくれたこの自分像は、回復しても自分を守るために必要なのだと思っているのだろう。
ありのままの自分の性格や、自己肯定感が欠けていることを隠すため、私たちは見せかけの自分を演じ続けてきた。そのために使った仮面があったから、人から逃れることができたのだが、同時に本当の自分からも逃れることになった。ウソにまみれて生きてきたため、自分の真実を知って生きることなどとてもできないというのが、私たちの言い分だ。だが、本当の自分からいつまでも逃げ続けていては、自己肯定感がますます傷つくばかりだ。
自分にはマイナス面がたくさんあるが、価値もある人間なのだと認められるようになることも回復の奇跡のひとつだ。そう認めることで、自己肯定感が持てるようになる。傷つく恐れがあるにしても、仮面で武装した自分を手放そうという気持ちになる必要がある。仮面から解放され、自由に自分を信じる必要があるのだ。
今日だけ:私は、仮面で武装した自分を手放し、自己肯定感を育ててみよう。
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