今日だけ 日々の瞑想 8月4日 秘密が秘密でなくなるときは?
ベーシックテキスト P.52
「秘密を抱えていたら回復できない」とよく言われる。では私たちはどんな秘密を抱えているのだろう。そしてそれはなぜだろうか。
私たちは、恥の原因となっていることを秘密にする。その恥の原因を明け渡すことまでしたくないから、いつまでも抱え続けているのかもしれない。だが、それで恥じているのなら、その原因を取り除いたほうがはるかに楽に生きられるではないか。
恥の原因を抱え続ける理由がもう一つある。それを取り除きたいと思わないのではなく、取り除けるとは思えないからだ。長年にわたって、私たちはその恥の原因に悩まされてきた。そこで、何度も取り除こうとしたのだが、どれも失敗に終わり、ついに諦めた。そして相変わらずそのために自分を恥じ入り、いまだにそれを秘密にしている。
私たちは自分が何ものであるかを思い出す必要がある。回復中のアディクトだ。自分が薬物を使っていることを何年も秘密にしようとしてきた私たちが、使いたいというとらわれと強迫観念から解放されているのだ。私たちの多くが最後の最後まで使うことを楽しんだとはいえ、ともかく回復を求めていた。使うことによって自分に降りかかる犠牲に、我慢がならなかったからだ。自分の無力を認め、だれかに助けを求めたとき、自分の秘密の重荷はすっと取り除かれた。
どのような秘密が私たちの重荷になっていようとも、同じ原理を生かしてみる。そう、秘密を抱えていたら回復できないのだ。その秘密が秘密でなくなったとき、そのときにやっと、それまで自分の恥の原因となっていたものからも解放されるのだ。
今日だけ:自分の秘密を秘密として抱えているかぎり、私は回復できない。今日、私はスポンサーと自分の秘密について話し合ってみよう。
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