今日だけ 日々の瞑想 8月20日 死と向き合う
ベーシックテキスト P.162
命には始まりと終わりがある。とはいえ、心から愛している人が最期を迎えたとき、その人が突然目の前からいなくなったことを、そんな簡単に受け入れられるものではなく、耐えがたい思いをするだろう。これで自分はとことん押しつぶされるのではないかという不安に襲われることもある。だが、そんなことにはならない。いまのようなつらい悲しみを経験したのは初めてであったにしても、それでも必ず過ぎ去るのだ。
愛するものの死に直面して生じた感情から逃れようとする必要はない。死や深い悲しみは、「生きていれば当然起こる」人生のそのものの一部なのだ。そのとき生じた感情を率直に感じてみることで、回復そして人の常という両方の面に深くかかわることができるようになる。
ときには、だれかの死という現実によって、私たちも死を免れないことをはっきり思い知らされることがある。だからこそ、自分の愛する人がまだそばにいてくれることに感謝し、自分が優先すべきことの見直しをはかる。自分の命も、愛するものたちと過ごす時間も、永遠に続くわけではない。だから、続いている間に、いちばん大事なことを最大限に果たしていきたいと思う。
愛する人の死は、ハイヤーパワーとの意識的触れ合いを深めるチャンスになるかもしれない。自分が問題を抱えたとき、私たちはいつでも力の源泉に救いを求めることができるのだ。それを忘れずにいれば、自分の周りでたとえ何が起ころうとも、ハイヤーパワーとの触れ合いに気持ちを向けることができるだろう。
今日だけ:愛する人の死を受け止め、自分の感情を受け入れる強さをハイヤーパワーに求めてみよう。現在周りにいる人たちへ愛情を最大限に向けて、大事にしていこう。
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