今日だけ 日々の瞑想 9月4日 雑然とした心のなか
ベーシックテキスト P.65
果たすべき埋め合わせをほっておくと、心のなかに不要品がどんどんたまり、雑然としてくる。謝罪すべきこと、恨みを抱いていること、激しい後悔を押し隠していることなど、片づけるべき重荷をいつまでも背負い込んでいるからだ。それではまるで散らかりほうだいの部屋と同じだ。散らかっている現実を見たくないために、いつも家を留守にしていたり、ゴミの山をまたぎながら、散らかっていないかのように振る舞ったりすることはできる。だが、いくら乱雑さを無視しても、片づくわけではない。汚れた食器や、パンくずだらけのカーペット、くず入れの外にまであふれたゴミは、今日も同じ場所にあり、片づけなければいつまでもそのままだ。
散らかりほうだいの部屋と同様、不要なもののために乱れた心を抱えていると、結局、耐えがたくなるものだ。私たちは、昨日からほったらかしていたものに、いつもつまずいている。向きを変えてどちらの方向へ進もうとも、必ず何かにぶつかる。埋め合わせという責任をほっておくと、私たちの心のなかにはさらに不要品がたまり、さらに乱雑になる。しかも埋め合わせの場合は、清掃業者に片づけを依頼するわけにはいかず、自分でどうにかしなければならないのだ。
埋め合わせをすると、心の底から充実感が得られる。家をすっかり掃除すれば、さわやかになり、磨かれた窓から差し込む陽の光に、胸がはずんでくるだろう。同じように、私たちの心の乱れを取り除けば、自分の回復を心から楽しめる自由を喜べるようになるのだ。こうして最悪の混乱状態をきれいに整頓したら、あとは、自分が歩いたところの後片づけだけすればよい。
今日だけ:私は自分がすべき埋め合わせをすることで、心のなかの混乱を片づけていこう。
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