今日だけ 日々の瞑想 10月16日 もっともシンプルな祈り
ステップ11
私たちはどのように祈っているだろうか。祈った経験などほとんどなかった私たちなので、どこから始めればよいか分からなかったが、実際にやってみると、その方法は難しくもややこしくもないものだ。
私たちがナルコティクスアノニマスにやってきたのは、薬物アディクションのためである。とはいえ、私たちの多くは、その根底で、生きること自体に深いとまどいを覚えていた。それは、案内人も頼まずに踏み入れた前人未到の荒れ地で道に迷ったような感覚だった。そんなとき、道が示されるよう求め、その道に沿って私たちが進むことができるパワーを求める方法は、祈りしかなかった。
祈りはNAの回復の核心にあるため、毎日、特に時間を決めて祈りを行うことを生活のパターンに組み入れている仲間が多い。静かな時間のなかで、黙ったままか声に出すかはともかく、神と「話をする」。自分の考え、自分の感情、自分の一日を伝えていく。そして「あなたが私に望むことは何でしょうか?」と尋ね、「あなたの意志を行う力をお与えください」と求める。
祈り方を学ぶのはシンプルだ。「私たちに向けられた神の意志を知り、それだけを行っていく力」を求めるだけでよいのだ。そうしながら、自分が見えなくなっていた方向を見いだし、神の意志を行うために必要な強さを身につけていくのだ。
今日だけ:私は、時間を決めてハイヤーパワーと「話をする」静かな時間を過ごしてみよう。その力に対して、方向が示され、私がそのとおりに進む強さを与えてください、とお願いしよう。
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