今日だけ 日々の瞑想 10月20日 選べる自由
ベーシックテキスト P.72
アディクションの進行中、私たちの多くは戦うことなく生きてきた。自分が何をしたいのか、どちらが好きか、どこに住みたいかさえ、自分で選びたくはなかったし、選ぶ能力もなかった。自分にとって最も重大な決定さえ、薬物に任せ、人に任せていた。アディクションの進行から解放されるということは、特に、自分のために何かを選ぶ自由を手にできるということだ。
自由に選べることは、すばらしい贈り物だが、同時に大きな責任も伴う。いろいろな選択肢のなかから自分が何かを選ぶとき、自分が何ものであり、自分は何を信じているかが分かるようになる。だが、実際に自分で何かを選んだら、選んだものを自分で評価し、選んだ結果を自分で引き受けなければならない。
だからそれよりも、自分に代わって選んでくれるだれかを探したほうがいいと考える仲間もいる。そこで、スポンサー、ホームグループ、あるいはNAの仲間たちに頼む。だがそれでは、使っていたときに病気の言いなりになっていたのと何も変わらないし、それは回復ではない。
私たちには仲間の経験から選択肢を探る方法がある。一方、自分の責任を放棄するという方法もある。自分に与えられた自由という贈り物を使うつもりがないのなら、また自由に伴う責任を引き受けるつもりもないのなら、その贈り物は自分の手から消えていき、私たちの人生は先細りになるだろう。一見、難しく見えるかもしれないが、私たちは自分のために何かを選び、その結果を引き受ける気持ちになる必要があるのだ。
今日だけ:私は自分で選べる自由に感謝している。今日、自分の回復に責任を持ち、自分で選択をし、その結果を引き受けていこう。
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