今日だけ 日々の瞑想 10月13日 世の中に貢献する
ベーシックテキスト P.165
この世の中は不正ばかりが目立っていることを思うと、私たちまで、何か貢献できたらという意欲をすっかりなくすことがある。それに「自分に何ができるというのか。一介の市民にすぎないのに」と私たちは考える。日ごろ私たちが望むことは、自分の関心が多くのことに及んでいるのなら、世界平和かもしれないし、関心の対象が個人的なことなら、回復を望むアディクト全員が回復できるようにということかもしれないが、いずれにしてもやるべきことを考えると圧倒される。「限られた時間に、やるべきことがこんなにたくさんあるのだ」とため息をつきながら、自分も世の中にいくらか役立つことができるのかどうか確信が持てない。
驚かされるのは、自分にできることはささいなことのように見えても、実は大きな貢献ができるということだ。私たちは、ありふれた貢献ではなく、もっと違うかたちで人の役に立ちたいと思っているかもしれないが、私たちがすべきことは一歩一歩足を運ぶことなのだ。その途中で、たった一人の人に勇気を与えることができたとき、まゆをひそめてしかめ面をしている人に微笑みかけることができたとき、高速道路でほかの車に道を譲ったとき、新しい仲間に「気になっているけれど、どう?」と言うためだけに電話をかけるとき、私たちは深い充足感に満たされる。そのために自分自身が変化することができ、月並みなレベルを超えた大きな領域へと到達できるのだ。
世の中を変えたいと思うのなら、今晩、あなたの隣にいるアディクトから始め、自分の思いやりのある行動が何倍にもなって戻ってくることを想像してみるとよい。一度に一人ずつかかわるだけで、私たちのだれもが世の中に貢献できるのだ。
今日だけ:思いやりをだれかに示したからといって、一銭もかからない。だが受け取る側にしてみれば、金では買えないほどの価値がある。今日私はだれかに思いやりを示してみよう。
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