今日だけ 日々の瞑想 10月19日 何かのために立ち上がる
ベーシックテキスト P.141
アディクション真っ盛りだったころは、もっと薬物を手に入れたいというだけの理由で、自分が信じていることを簡単に引っ込め、相手の言うなりになっていた。自分が最も大切にすべき価値観を無視して、家族や友だちから盗みを働き、自分を売り、上司にウソをついた。心から大切にしていた信念を受け渡すたびに、自分の人格を築いていた支えが一つずつ崩れ落ちていった。私たちが最初のミーティングに足を運んだころには、古い自分の残骸以外は何も残されていなかった。
初めて自分に正直になり、自分自身を点検していくなかで、失っていた、大切にすべき価値観が見えてくるだろう。だが新たに人格を築くためには、昔アディクションのためになくしてしまった価値観を、たとえどれほど払いのけておきたいと思ったにしても、やはり守っていく必要があることに気づくはずだ。
自分はどんな相手でも簡単にだませると思っていても、正直になる必要がある。
そういう大切な価値観を無視していたら、これまでついたウソのなかでも、自分についたウソがいちばん重大だったと気づくことになるだろう。
私たちは、修復のためにあらゆる力を尽くしてここまでやってきた。それなのにいまさら自分の精神を破壊するようなまねはしたくない。肝心なのは、何かのために戦うことだ。さもなければいつまでも何かに騙される人生が続く。
自分が大事にすべき価値観は、何としてでも守り抜くのだ。
今日だけ:私は何かのために戦おう。私の強さは、自分の価値観のとおりに生きた結果なのだ。
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