今日だけ 日々の瞑想 10月29日 現在を生きる
ベーシックテキスト P.149
回復への希望が消耗するのは、頭のなかで、自分はなんと不運だったのだろうかとか、悪いことが起こるに違いないとかを、ずっと考えているときだ。現実社会のなかで行動を起こすことを妨げるのは、頭のなかで、昔はなんてよかったのだろうとか、これからよくなるはずだという空想をいつまでも夢見ているときだ。だからナルコティクスアノニマスでは、「今日だけ」を生き、「今日だけ」の回復を伝えているのだ。
NAにいる私たちは、自分が変われることを知っている。また、ハイヤーパワーが私たちの心と精神に健全さを取り戻してくれることも信じられるようになった。過去の残骸についてはステップを通して対応することができる。今日だけ、回復を守ることで、将来の問題を引き起こさずにすむのだ。
回復の生き方は幻想ではない。使っていたころはどんなによかったかとか、どうすれば今後うまく使えるようになるかといった空想、使えば何もかも最高になるはずなのにといった妄想、度が過ぎた望みをかけたために結局失望してリラプスにつながった期待――これらはみな、プログラムを通してその威力を失っていく。私たちは自分の意志ではなく、神の意志を求めていく。自分のためではなく、ほかの人の役に立てるように努めてみる。すると自己中心的な考えや、自分にとって最高なものを探ることだけが重要だと考えていた気持ちが消えていく。回復のなかで、幻想と現実との違いが分かってくるのだ。
今日だけ:私は、回復の原理と、それによってもたらされた新たな現実に感謝している。
記事一覧
「仲間と分かち合いをしていると、孤独感や孤立感は遠ざかっていく」 ベーシックテキスト P.135 親密であるとは、心の最も深い部分の思いや感情をだれかと分かち合うことだ。私たちの多くは、そのような
2024年11月30日
「ハイヤーパワーは私たちをいつも守ってくれるのだ」 ベーシックテキスト P.92 このプログラムは、私たちがシンプルな原理を生かすなら、自分の生き方に深い変化が及ぶという考え方に基づいたものだ。
2024年11月29日
「真に謙虚になるということは、自分を受け入れ、そして自分らしくいられるよう力を尽くすことだ」 ベーシックテキスト P.57 謙虚さという概念はかなり不可解だ。屈辱ということなら、分かりすぎるほど
2024年11月28日
「回復を進めていると、神の助けを求めようと決心することが、強さや勇気を生み出す大きな原動力になってくれることがよくある」 ベーシックテキスト P.42 第3ステップで私たちは、日々の暮らしのなか
2024年11月27日
「一日のなかでは実にいろいろなことが起こる。建設的なできごともあれば、否定的なできごともある。どちらについてもしっかりと認識していかないと、成長のチャンスを失うことになるかもしれない」 IP No.
2024年11月26日
「黙想を通して気持ちを落ち着かせると、心の奥から安らぎが感じられるようになる。すると内なる神と触れ合いができるようになる」 ベーシックテキスト P.74 回復が進むと、何が私たちをナルコティクス
2024年11月25日
「クリーンでいたってよいことなんか何もないという考えが入り込み、古い考えが自己憐憫や恨みや怒りをかきたてる」 ベーシックテキスト P.162 ときには自己憐憫にどっぷりとひたることがある。ひたる
2024年11月24日
「『手から放して、神にゆだねる』ことにより得られる安心感があれば、生きがいのある人生を築くことができるようになる」 ベーシックテキスト P.41 アディクションのなかにいた私たちは、自分の周りの
2024年11月23日
「社会のなかできちんと役割が果たせるようになると、いろいろなものを生み出せる自由を得、それによって優先順位がつけられるようになり、基本的なことが固まってくる」 ベーシックテキスト P.138 ク
2024年11月22日
「〔性格上の欠点が〕健康や幸福のためになるのなら、こんな絶望のふちにまで追い詰められることはないのだろう」 ベーシックテキスト P.56 第6ステップと第7ステップに取りかかるのは決して簡単なこ
2024年11月21日
「満足感に目を向けたためしはなく、空しさやくだらなさばかりにこだわっていた」 ベーシックテキスト P.143 アディクションの真っ最中、私たちは自分ではないだれかにかわりたいと何度思ったことだろ
2024年11月20日
「……アディクトたちは、最初から十分な共感を得ることができ、それによって、自分もクリーンになれるのだと十分確信できるようになったと私たちは思っている。しかも、すでに何年も回復の道を歩んでいる仲間たちが
2024年11月19日
「第10ステップは日常生活で起こる問題を解決し、何度も繰り返さないよう未然に防ぐためのものだ」 ベーシックテキスト P.67 自分の感じ方や考え方といった独自性は、それまで経験してきたことによっ
2024年11月18日
「どんな気持ちに襲われようが、使う必要は絶対にない。感情はみな、やがて過ぎ去るのだ」 ベーシックテキスト P.132 こんなにつらい経験は初めてだ。一晩中眠れなかった夜がやっと明け、ベッドから出
2024年11月17日
「あのアディクションの孤独と孤立のふちからゆっくりと慎重に自分を救出し、人生の本流へ入れるように自分の背中を押している」 ベーシックテキスト P.58 使っていたときには、どんな犠牲を払ってでも
2024年11月16日