今日だけ 日々の瞑想 11月8日 狂気からの解放
ベーシックテキスト P.38
恋したときにどう感じたかを忘れずにいられるのは、恋した経験がある人だけだ。狂気についても同じことが言えるだろう。ところが狂気となると、解放されたとたんに、自分の狂った考えがどれほど異様だったかを忘れてしまうものだ。だが、ナルコティクスアノニマスでここまで正気に戻してもらえたことに感謝しているなら、自分が実際にどれほど狂っていたかを覚えておく必要がある。
現在は、「私に心臓発作か死亡事故を起こしていただけますか?」といったばかげた頼み事をすることなど、考えられないだろう。正気でそんなことを頼む人間はいない。そこが重要なのだ。アディクション真っ盛りのころ、私たちは正気ではなかった。アディクションに動かされていたときには、私たちは自ら、致命的な病気、堕落、私利の追求、貧困、服役、暴力ざたによる死、あるいは単なる愚かな行動による死を招いていた。そう考えれば、心臓発作や死亡事故を起こしてほしいとだれかに頼んだとしても、それほど的外れのことではないはずだ。私たちはそこまで狂っていたのだ。
プログラム、仲間たち、そしてハイヤーパワーの三つが一体となって私たちに奇跡を起こしてくれた。第2ステップははかない望みではない。それは現実なのだ。私たちがどれほどの狂気を経験したかを忘れなければ、私たちをここまで正気に導いてくれた驚異的な力を、いっそうありがたいと思えるはずだ。そのことに私たちは心から感謝している。
今日だけ:アディクションのまっただ中にいたとき、自分がどれほど狂っていたかをきちんと思い出してみよう。そして、私を正気に戻してくれたハイヤーパワーに感謝しよう。
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