今日だけ 日々の瞑想 11月1日 目覚め
ベーシックテキスト P.84
アディクションのために、私たちは自分のことしか考えられなくなった。祈りの言葉さえ――仮に祈るなら、ということだが――身勝手なものだった。神への祈りは、どうか自分のためにものごとをうまくおさめてください、あるいは、トラブルから私を救い出してください、というものだった。なぜだろうか。それは、私たち自身が自分で引き起こしたトラブルに我慢できなかったからだ。私たちは不安だった。さらに、私たちにとって生きることとは、得をすることであり、常にもっと得をすることばかり考えていたからだ。 だが回復の世界では、自分が期待していたよりもはるかに多くのものが与えられた。それは単に、使わないということにとどまらなかった。12のステップに取り組みながら経験したスピリチュアルな目覚めは、私たちが実現するとは夢にも思えなかった人生を示してくれた。だから、「足りる」だけあるかどうかなどと心配する必要がなくなった。私たちに日々必要なものは、愛なるハイヤーパワーにゆだねるなら、ちゃんと与えてもらえるからだ。とめどない不安から解放された私たちは、この世の中は自分の要求を満たすために人と競争する場所なのだという考えを捨てた。この世の中は、ハイヤーパワーが示してくれる愛を実現するところなのだ。私たちはすぐさま自分に満足感が得られるように祈るのではなく、お互いに助け合う力を求めるために祈るようになった。
回復によって私たちは、この病気の中心に横たわる身勝手さ、争い、不安という悪夢から目覚めることができた。新たな現実に目覚めたのだ。持つ価値のあるものはみな、人に与えることによって初めて自分の手のなかにおさまるのだ、という現実に。
今日だけ:私がだれかの手助けをするとき、神は私を助けてくれる。今日、ハイヤーパワーに与えられた愛をだれかに与えていこう。私の手に持ち続けるためには、与えていかなければならないことを知っているからだ。
記事一覧
「仲間と分かち合いをしていると、孤独感や孤立感は遠ざかっていく」 ベーシックテキスト P.135 親密であるとは、心の最も深い部分の思いや感情をだれかと分かち合うことだ。私たちの多くは、そのような
2024年11月30日
「ハイヤーパワーは私たちをいつも守ってくれるのだ」 ベーシックテキスト P.92 このプログラムは、私たちがシンプルな原理を生かすなら、自分の生き方に深い変化が及ぶという考え方に基づいたものだ。
2024年11月29日
「真に謙虚になるということは、自分を受け入れ、そして自分らしくいられるよう力を尽くすことだ」 ベーシックテキスト P.57 謙虚さという概念はかなり不可解だ。屈辱ということなら、分かりすぎるほど
2024年11月28日
「回復を進めていると、神の助けを求めようと決心することが、強さや勇気を生み出す大きな原動力になってくれることがよくある」 ベーシックテキスト P.42 第3ステップで私たちは、日々の暮らしのなか
2024年11月27日
「一日のなかでは実にいろいろなことが起こる。建設的なできごともあれば、否定的なできごともある。どちらについてもしっかりと認識していかないと、成長のチャンスを失うことになるかもしれない」 IP No.
2024年11月26日
「黙想を通して気持ちを落ち着かせると、心の奥から安らぎが感じられるようになる。すると内なる神と触れ合いができるようになる」 ベーシックテキスト P.74 回復が進むと、何が私たちをナルコティクス
2024年11月25日
「クリーンでいたってよいことなんか何もないという考えが入り込み、古い考えが自己憐憫や恨みや怒りをかきたてる」 ベーシックテキスト P.162 ときには自己憐憫にどっぷりとひたることがある。ひたる
2024年11月24日
「『手から放して、神にゆだねる』ことにより得られる安心感があれば、生きがいのある人生を築くことができるようになる」 ベーシックテキスト P.41 アディクションのなかにいた私たちは、自分の周りの
2024年11月23日
「社会のなかできちんと役割が果たせるようになると、いろいろなものを生み出せる自由を得、それによって優先順位がつけられるようになり、基本的なことが固まってくる」 ベーシックテキスト P.138 ク
2024年11月22日
「〔性格上の欠点が〕健康や幸福のためになるのなら、こんな絶望のふちにまで追い詰められることはないのだろう」 ベーシックテキスト P.56 第6ステップと第7ステップに取りかかるのは決して簡単なこ
2024年11月21日
「満足感に目を向けたためしはなく、空しさやくだらなさばかりにこだわっていた」 ベーシックテキスト P.143 アディクションの真っ最中、私たちは自分ではないだれかにかわりたいと何度思ったことだろ
2024年11月20日
「……アディクトたちは、最初から十分な共感を得ることができ、それによって、自分もクリーンになれるのだと十分確信できるようになったと私たちは思っている。しかも、すでに何年も回復の道を歩んでいる仲間たちが
2024年11月19日
「第10ステップは日常生活で起こる問題を解決し、何度も繰り返さないよう未然に防ぐためのものだ」 ベーシックテキスト P.67 自分の感じ方や考え方といった独自性は、それまで経験してきたことによっ
2024年11月18日
「どんな気持ちに襲われようが、使う必要は絶対にない。感情はみな、やがて過ぎ去るのだ」 ベーシックテキスト P.132 こんなにつらい経験は初めてだ。一晩中眠れなかった夜がやっと明け、ベッドから出
2024年11月17日
「あのアディクションの孤独と孤立のふちからゆっくりと慎重に自分を救出し、人生の本流へ入れるように自分の背中を押している」 ベーシックテキスト P.58 使っていたときには、どんな犠牲を払ってでも
2024年11月16日